SETを離れてしばらく見かけなかった山田さんのプロデュース公演でした。出来は悪くなく笑うことができたほのぼのとした作品だったのですが、謎がいっぱいありました。???
劇団 | わいわい組 | ||||
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題名 | ナイボー | ||||
公演期間 | 2006/02/16〜2006/02/19 | ||||
作/演出 | 妹尾匡夫 | ||||
出演 | 山田幸伸、近江谷太朗、丸山優子、前田綾、河本千明 | ||||
劇場 | シアターモリエール(新宿) | ||||
観劇日 | 2006年2月18日(マチネ) |
【ストーリー】
1980年代の東京。妹をなくした男は、家族が住んでいた家で1人で暮らしていた。なぜか、死んだはずの妹はほぼ毎日部屋にあらわれていたが、当然男はそれに気づかない。そんな日に、高校時代の悪友が家に来て、その連れの女性の中に妹を見える女性が混じっていて
【感想】
脚本は、面白いし、芸達者な出演者の演技は安心してみていられる芝居でした。SETを出た後、久しぶりに見た山田さんのプロデュース一作目としては、妥当な出来かなと思いました。
しかし、謎がいくつかあります。
1)なぜ、舞台設定をわざわざ20年前にしたのか?
確かに、カフェバーや音楽など懐かしい話も多かったし、近江谷さんの演じる役が、ちゃらんぽらんながら、未来を的確に当てていくという話はあっても、脚本全体としてその設定が必須とは思えません。脚本が古いものでもないし、なぜ、現在を舞台にしなかったのでしょうか?
2)なぜ、出演者の年齢から全員わざわざとても若い役をやっているのでしょうか?
おそらく、あて書きされていると思しき脚本でありながら、40代の男性陣が30代前半に。30代の女性陣が20代に設定されています。女性陣はともかく、男性陣(近江谷さんと山田幸伸さん)は、さすがに32歳の設定は無理がありました。
=>以上の点から考えて、実は芝居見ている最中絶対にこの芝居のストーリーは最後に2006年の現代に時間を移してストーリーが続くものと思っていたのです。が、そのようなことがなく、1985年の時代設定のまま終わりました。
かなり、この部分に合点がいかぬまま、見終えてしまいました。
面白いとおもったものの、何か納得いかない芝居でした。(気になり始めるとすごく気になる)
役者さんは、全員味がでていてよかったです。改めて、河本千明さんの元気いっぱいな芝居のファンになりました。
丸山さんがおとなしい女の子を演じるシーンは、少し背中がこそばいいような感じを受けました。
山田さんの役は、全体として少し無理をしているような感じがして気になりました。山田さんってもっとぶっとんだ感じの役のほうが会っている気がします。極端な話、近江谷さんと山田さんの役が逆の方がまだ、真実味があったきがしました。この辺のキャスティングは見ていてずっと違和感を感じ続けていました。
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