[劇評]劇団離風霊船「ゴジラ」@シアターアプル

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自分自身、この脚本をすごく好きということもあり、見終わった感想は結構よかったのですが、脚本の出来の割には芝居はいまいちという印象。劇団のパワーがなくなったかなぁ

劇団 劇団離風霊船
題名 ゴジラ
公演期間 2006/03/18-2006/03/19
作/演出 大橋泰彦
出演 竹下知雄、神谷麻衣子、伊東由美子、橋本直樹、相川倫子、倉林恵美、鈴木紀江、大迫径、瀬戸純哉、小林裕忠、江頭一晃、新垣友美、翁川隼
劇場 シアターアプル(新宿)
観劇日 2006年3月19日(マチネ)

【ストーリー】

三宅島のごく普通の一般家庭は、その娘が連れてくるという男を待っていた。少し純真すぎるその娘が連れてきた紹介したい男性とは…..ゴジラだった。

【感想】

80年代終盤の代表作を久しぶりに上演するってんで行って来ました。二日間しか公演期間がない。アプルというでかい劇場で、どのくらいはいるんだろう?という思いもありました。

が、何よりもこの脚本、自分たちが学生時代に上演した脚本ということもありとにかく思い入れがあることもあり、足を運びました。

時代を経ているのに、あんまり脚本はいじられていません。ゴジラが来るってんで、家族が一瞬ヤンキーズの松井が来ると勘違いするあたりぐらいでしょうか?まさか、未だに「スーパーX」ネタをするとは思いませんでした。ハリウッドの話もちょっと出てましたが。

で、見終わった時の感想は「この脚本は本当によくできてるなぁ」という感想と「役者さんの力不足が目立つな」という感想でした。

実は、学生時代に東京にいなかったこともあり、この劇団の80年代の公演は見ていません。(ビデオでは見たけど)でも、今よりはきっと強力な役者陣がいたに違いないと思います。でなければ、いくら脚本が良いからといってこの劇団があんなにメジャーになるわけがないと思います。

と思わざる得ないぐらい今日の舞台の役者さんはいまいちでした。会場の笑いが取れているところのほとんどは、役者さんの力というよりも脚本オリジナルの力だと思います。

伊東由美子さんのおばあちゃんはさすがの迫力でしたが、ハヤタ巡査役がおじさん過ぎました。まったく迫力がなく、ゴジラの敵役にはあまりにも弱弱しく思いが伝わってきません。ひとつひとつのせりふの間のハヤタ巡査のドラマが伝わってきませんでした。

やよい役は、素敵な女優さんでした。この役をやれる女優さんがいたから再度、やる気になったのかもしれません。

演出も、(脚本と同じ大橋さんですが)今回はアプルを使い果たせていない気がしました。暗転や幕を閉じる演出なしに、最後までつっきってほしかったと思いました。暗転や幕を閉じての場転には辟易としました。

スタートは、初演版と同じ小泉今日子の「木枯らしに抱かれて」でした。(だよな)なんでこの曲にこだわっているのかも謎です。時代が変わったんだし、この曲も変えてよかったんじゃないかなぁ。(客入れの局がずっと小泉今日子の曲だったのは、きっとこのスタートの曲への伏線だったんだと思いますが)

あ、あんまりほめてない。でも、2000円でこの舞台が見れたのはやはりお得でした。

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