[劇評]プリエール「世襲戦隊 カゾクマンⅢ」@赤坂レッドシアター(赤坂見附)

広告

三部作の最後の話だけの観劇で話についていけるか不安だったが杞憂に終わった。手間のかかったプロジェクションマッピング、それとは真逆のちゃちぃ衣装と庶民的なヒーロー戦隊というアンバランスが全て笑いに繋がり爆笑で2時間を超える舞台もあっという間に過ぎた。高齢キャストの地方公演を含むロングランが心配
劇団 プリエール
題名 カゾクマンⅢ
公演期間 2019/07/052019/07/17

田村孝裕

演出 田村孝裕
出演者 山口良一:一郎(父レッド)
熊谷真実:多津子(母ピンク)
小浦一優:正則(婿グリーン)
曽世海司:大輝(兄ブルー)
梨澤慧以子:紗江(妹イエロー)
上田桃子:詩織(嫁ピンク)
田中真弓:千代(地球防衛軍司令官)
西山水木:ミドラー
岡田達也:怪人・男前男
塚原大助:怪人・イーゲン

以下ネタバレが含まれます

舞台で戦隊モノ、でも何故か所帯臭い

更地や大森プロデュースで、個人的にはかなりおなじみの山口良一さんを主役に脇にも、ようやく声を聞いてもルフイも、クリリンも頭に浮かんでこなかくなってきた田中真弓さんが出演する舞台ということで、足を運びました
実は、シリーズもので今回は三部作の一応最終バージョンという位置づけです

世襲戦隊というなの戦隊モノ。そういえば、昔チーム発泡BZinという劇団が、こういう戦隊モノとかヒーロー物の舞台をやっていてそれも相当面白かったのですが、今回の舞台はそういう話とはまた別の魅力がありました

一言で言えば、所帯臭いという…というこの話。それだけでも、他の舞台とは一線を画しています
とはいえ、笑えるのは確かなのですが

いろいろアンバランスなのがいい

劇場に入ると目に飛び込んでくる白い幕に映し出されたカゾクマンのロゴ。そして、舞台上随所に出てくるプロジェクションマッピングなど、更地とか大森さんのプロデュースを最近見慣れた身として、 金がかかってんなぁと感じていました

地球防衛軍をイメージさせるために白い幕を利用した自動ドアのような機能を見せる演出も、結構本格的でした。

が、一方で具象の舞台装置が完全に一般家庭のそれで、奥にトイレがあってそこから怪人ミドラーが出てくるとか、戦隊たちが家に帰ってくると普通の衣装棚に戦隊服をかたすところとか、なんか見てるこっちがちからが抜けます

歩合制のため、怪人があらわれないと家計が苦しかったり、敵の戦闘員を倒した数で地球防衛軍に請求書を出したりというあたりも設定的にツボでした

正義の味方側が、所帯じみているだけでなく西山水木さんが演じるミドラーも、普通に生姜焼き焼いていたりしてこちらも全然悪の権化っぽくありません(高島平団地に住んでるし)

そういうアンバランスさが絶え間な笑いを生み出しています
 作演出の田村孝裕さんは、ONEOR8で過去に何度か舞台をみていたのですが、こういうお笑いネタ満載のシチュエーションがかけるとは思っていませんでした

最後は人情物に

世襲戦隊という題名は、僕は単純に家族がそのまま戦隊になっているという設定なのだと思っていたのですが、味方も敵も世襲しながら戦い続けているという設定だと最後あたりに初めて知りました

そのため、最後は家族を求める悪役ミドラーを気遣うカゾクマンレッドの語りかけに少ししんみりしてしまったり…
やっぱり、こういう座組で、プリエールだとこういう話になるんだなぁという安心感がありました

さすがのベテランの力存分に

カーテンコールによると平均年齢51歳というベテラン勢の演技は安定感抜群でした

山口良一さんのおじさんキャラ、熊谷真実さんの不思議な若々しさ。西山水木さんの振り切った悪役ぶり(逆に笑える)など見どころ満載

先日、大森さんの舞台で見た小浦一優(芋洗坂係長)さんは、今回は動くシーンが多いので、キレキレの動きを期待したのですが、ちょっと期待はずれだったかなぁ(カーテンコールで、最近3Kg太ったからだとか言ってましたが、105→108kgは誤差ですから)

でも、構成や出演者を含めほとんど不満のない舞台でした
うーん、三部作のここまで気づかがったなかったのが少々悔しい

以上 プリエールプロデュースの「世襲戦隊 カゾクマンⅢ」の感想でした

広告

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です