[劇評]メジャーリーグ「身毒丸 復活」@彩の国さいたま芸術劇場

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ひさしぶりの寺山ワールドを堪能しました。白石さん、藤原さんの役者力の高さとスピーディな演出で楽しめました。

劇団 メジャーリーグ
題名 身毒丸 復活
公演期間 2008/03/07~2008/04/10
寺山修司、岸田理生 演出 蜷川幸雄
出演 藤原竜也、白石加世子、品川徹、蘭妖子、石井愃一、中曽根康太、渡部駿太、日野利彦、マメ山田、飯田邦博、福田潔、桜山優、KAI、本山里夢、秋山拓也、羽子田洋子、山口詩史、村中玲子、妻鹿有花、中島陽子、太田馨子、難波真奈美、星野園美
劇場 彩の国さいたま芸術劇場(埼玉)
観劇日 2008年3月29日(マチネ)

【ストーリー】

母を売る店で買い求められた女・撫子(白石加代子)と、死んだ実母を慕い続ける義理の息子・身毒丸(藤原竜也)。  “家”という呪縛の中で、憎しみあい、愛しあい、拒絶しあい、求めあう二人の、宿命の出会いと禁断の恋。

 

【感想】

ファイナルというタイトルがついたときにチケット取り損ねたので、諦めていたのですが復活公演でラッキーにも観劇できました。

 

寺山修司さんの作品みるのは久しぶりですが、見世物小屋、母買い、家族あわせカードゲーム、女力士と昔寺山さんの作品に親しんでいたときのキーワードが出てきます。

 

蜷川さんの演出はスピーディで、わけわからなくなりそうなこの作品の骨格を引き出してくれています。胸を息苦しくさせるような少年と義母の愛情がストレートに伝わってきます。

 

藤原竜也さんのデビュー作品として有名なだけあり、藤原さんの存在感がとても印象に残りました。しかし、確かにこれが最終公演かもしれませんね。少年というには、藤原さんは男っぽくなりすぎてしまったようです。

 

白石さんは相変わらず怖いです。発声の仕方が怖さの源なのかもしれません。大劇場でしたが、藤原さん、白石さんの存在感が劇場を覆っていました。

 

「僕をもう一度妊娠してください」藤原さんが白石さんに語りかける台詞が記憶に残りました。

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