[劇評]PLAYMATE「ワンダフル・ボーイ」@ザ・ポケット

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初見の劇団ながら、山田さん、丸山さん、岸さんというなつかしいい顔ぶれに出会えてうれしい公演。
キャラメルを毛嫌いしていた僕にとっては、主催の近江谷さんは見知らぬ人ながら、芝居はよくこなれていて面白い。
時間もちょうど良く、ストレスなくみることができた。
しいていえば、みんな丸く収まりすぎていてちょいと優等生的。特に知ってる役者、期待できる役者が多いだけにちょいと不満。

劇団 PLAYMATE
題名 ワンダフル・ボーイ
公演期間 2003/12/16〜2003/12/28
川上徹也 演出 近江谷太朗
出演 山田幸伸、佐野賢一、岸博之、西田薫、丸山優子、近江谷太朗、嶋田奏子
劇場 ザ・ポケット(中野)
観劇日 2003年12月20日(ソワレ)

【ストーリー】

AVの監督として仕事をする有馬のところに、AV男優志望の若者があらわれる。彼が、21年前に分かれた自分の息子だと知り、有馬は動揺する。そのころから、彼の夢には死んだはずの両親が現れるようになり….

【感想】

はっきりいって役者を見に行った舞台。久しぶりに見る山田さん、岸さんに、SETでのお気に入りの丸山さんが目当て。

久しぶりに見る岸さんは、役柄の影響か、カクスコ時代の神経質そうな印象とはがらりとかわった 親父の印象。ちょっと以外な発見。

丸山さんの不思議存在ぶりは、丸山さんじゃなきゃできない役柄。最後まで彼女の存在というか正体がわからずじまいなのが、ちょっと不満ながらも、それはそれでいいかと感じた。

AV監督が主役ということもあり、もっとドロドロな現場感がにじむ舞台になるかと(半分以上は期待)思っていたが、非常に淡白な舞台で逆に肩透かしを食らった。

物語そのものは、よく出来ている。ただ、夢落ちというか、夢の中で両親と語り合うというシーンの多さはちょっと恥ずかしい。なんか他に処理の方法はなかったのかなぁ。

脚本の根底に関わるので行ってもしょうがないとはいえ、夢の中で両親と会って今の生活を反省するというシチュエーションは、ちょっと安易な感じがする。もうちょっと道具立てとか現実の世界の出来事で、ストーリーを進めて欲しい気がした。

かなり好みの問題だが。

山田さん、岸さんといった昔馴染みの役者さんを見に行ったのだが、どうも今いち乗り切れていないような気がして気になった。

笑えるのだけど今いち笑えない。

面白いんだけど、不思議とちょっとだけ不満の残る舞台。

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