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劇評

[劇評]「フエルサ ブルータ WA!」@品川ステラボール(品川)

投稿日:2017/08/20 更新日:

南米アルゼンチン発のパフォーマンスは、日本にインスパイアされた作品。出演者もほとんど日本人ということで、もっと日本化されていることを想像していたいたが、日本っぽいけど日本人が絶対に作らない(作れない)興奮のパフォーマンス。こういったパフォーマンス未体験の人にこそ是非体験して欲しい。

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題名 FUERZA BURTA WA!(フエルサ ブルータ WA!)
公演期間 2017/08/012017/12/10
演出

ディキ・ジェイムズ

出演 AIrose、Aya、石室屋綾乃、祝陽平、奥村睦巳、Carolina Campos、川手恭治、桑名帆乃美、小石川茉莉愛、Ximena Tamara Pinto、JIMBO、CHIKA、傳川光留、Tomas Wurch、内木克洋、長嶋拓也、Natalia Gomez Carrillo、Bruno Lopez Aragon、ma-ya、横山千穂、和田顕匡
 劇場
品川プリンスホテル ステラボール(品川)
観劇日

2017年08月19日(ソワレ 20:00)

16年ぶりの邂逅

ニューヨークである日、単なるオフブロードウェイの話題の演目という程度の認識で足を踏み入れたショーが、「Villa villa」。 このフエルサブルータの前身となる作品でした

その時の感動は、以下に記しています

日本に2003年にお引っ越し公演があったときには、その時の感動を元に2回も見に行ってしまいました。

進化とローカライズ

今回のフエルサブルータは、そのチームが日本を題材として作ったという作品。キャストもほとんどが日本人です。アルゼンチンにて厳しい練習を経ての凱旋公演にしてワールドプレミアムという位置づけの作品。16年たった作品の進化とともに、日本人が制作に深く関わることでどのような作品になるのか、期待と不安を感じながら劇場に向かいました

日本っぽいが、日本人らしくない

導入当初から日本を意識したそれでいて日本人ならけしてやらないような演出が満載です

まずは、暗い通路を通ってホールへ。ヴィシャの時は「ナチスのガス室に送られるような」という酷い表現をするほどの暗さでしたが、今回は大分明るいです

それでも、後ろで若い観客がちょっと怖がっていました。だれかが「お化け屋敷みたい」とか言っていましたが、確かに言いえて妙かもしれません。何が待っているかわかっている身としては、ワクワクの方が上回りますが

部屋に入るとスクリーンには、日本の城。天井には、六文銭。真田丸ブームをちゃんと意識しているのでしょうか。

確かに日本のものなのですが、なんか海外の日本人経営じゃない日本レストランに入ったような違和感を感じる景色です。

和太鼓と熱狂

太鼓の演奏は海外でも結構日本的なものとして受け入れられています。導入はまさにその印象のままの和太鼓を使った熱狂的なパフォーマンスからスタートです。

巨大な能面と夜叉面が印象的です。 太鼓に詳しくないので技巧は分かりませんが、会場のあおり方は凄いです

重力を感じさせない独特のパフォーマンスは健在

おまちかねの吊りを使った無重力演技はさすがでした、 空から人が降ってくるような以下のシーン思わず声が上がります

技術の進歩が、魅惑を弱める

25年前に見た際にものすごく印象的だったのは、白い防水の布地に水を浸した天井とその天井の中でうごくひと。様々な色に光る玉でした

今回、白い天井にはさらに激しい模様が表示されましたが明らかにプロジェクションマッピング。 既にプロジェクションマッピングを多用した舞台を見慣れつつある僕としては、かつての感動は、ありませんでした。

出てくるぞと思ったところから思った通り人が降ってきました(笑)

ただ歩くことが、引きつける。

印象に残ったのは以下のシーンでした。動画ちょっと長いですが、武者姿の男がただひたすら歩くというパフォーマンスですが、静から動への展開が素晴らしいです。

 

このフエルサブルータ全体のテーマ的なパフォーマンスで、この後形を変えながら何度か同様のシーンが繰り返されます 音楽も相まって、何故か惹きつけられるシーンでした。

歩く姿やその周りの反応からいろいろなドラマを感じ取れるシーンで結構好きなシーンでした。

ダンスシーンは圧巻

日本風のものを取り入れたダンスシーンは、静かな感じの花魁姿の女性のダンスが突然天地が逆転したりします。

また、阿波踊りっほいダンスをする男女や、ねぶた?みたいなセットで踊るのも激しさと愉快さのダンスでした

身の危険を感じる?

シルエットで男女が何やら動き回る櫓が徐々に近づいてくる以下の動画。こういうモヤモヤしたかんじのシーン好きで動画撮ってました(長いです)

 

終盤の狂乱的な障子破り。それだけならまだしも段ボールとか椅子とか椅子投げてます。僕も最後に結構大きなものが右に飛んできて思わず撮影止めちゃいました(汗)。

ラストに近い透明プールシーンは、じつはいつか底が抜けるのではないかとヒヤヒヤしながら見ていました。 さすがにそれはありませんでしたが。

このカンパニーの足跡を思わせるラストシーン

単にかっこいいだけでも良いのですが、歩くシーンの最後も中々幻想的でした。

 

今度は西洋風の衣装に身を包んだ男が、歩きから走り出し、このカンパニーの代表的な衣装の男女と出会い、鳥居という日本的な門を、くぐる。 飛び立ったときの、最後の観客の熱狂。

これこそが、このパフォーマンスの歴史だったのかなと思いました。

世界展開出来ないかな

日本的ではありますが、視点はやはり外国人的で、ノンバーバルな舞台。こういうのこそ外国人受けしそうだし、世界展開して欲しいなと思いました あるいは、京都のギアのように外国人観光客が見に来る名所になる舞台になって欲しいです。

そういえば、会場には外国人も多数いました。 もちろん日本人にもおすすめのShowです。時間があれば是非。

写真動画撮影OKって…

フエルサブルータは、写真動画撮影歓迎というスタンス そのため、僕も写真や動画を撮りまくりました。この記事の動画も全部当日スマホで撮影したものです。

でも、こら善し悪しですね。どうしても撮る方に気を奪われて、観る方がおろそかになってしまいます。 結果として、公演期間中にもう一回是非見に行きたくなりました。 うーん。主催者の術中にはまってしまっている気がする。

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