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劇評

[劇評]大森カンパニー「更地13」@小劇場B1(下北沢)

投稿日:

なんども見ている気になっていまいしたが、5年ぶりくらいに伺った舞台。サラの舞台上で繰り広げられれる様々な世界感と物語に圧倒され、笑わされっぱなしの時間が続く。この幸せな時間がずっとづづけばいいのにといういい所で、幕。楽しい!

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劇団 大森カンパニープロデュース
題名 更地
公演期間 2017/10/032017/10/09

故林広志

演出 大森博  
出演 大森ヒロシ:盗賊団の弟、敵討ちに来た男、SP、バンドのハーモニカ担当等
山口良一:疲れた中華料理屋の客、仇討ちされ慣れた男、SP、バンドのパーカッション等
天宮良:痴漢に間違われた男、盗賊団の兄、中華料理屋の店主、バンドのギター等
坂本岳大:痴漢に間違われた男、中華料理屋のバイト、SP,同僚を連れ帰った夫等
三宅裕輔:盗賊団の親戚、中華料理屋でチャーハンを頼む客、SPが警戒する会社の主任等
岩田有弘:ブラック企業で働く中華料理屋の客、SPに守られる男、そこそこ有名なサッカー選手等
弘中麻紀:占いで悪いことしか出ない女、募金リーダー、同窓会事故ナビゲーター、サッカーファンの母等
今井久美子:彼と別れて悩む中華料理屋の客、募金サブリーダー等
今村美乃:彼と別れて悩む中華料理屋の客の娘、夫が同僚を連れて帰ってきた妻、バンドのアコーディオン等
田中真弓:中華料理屋の妻、そこそこサッカーファンの少年、バンドのボーカル等

劇場
小劇場B1(下北沢)
観劇日 2017年10月08日(マチネ)  

アンケートで、更地史上最高!と書きました

えらそうにそんなことを書きましたが、過去に2回しか更地見てませんでした。偉そうなこと言って申し訳ありません。しかも、その中でも過去最高とかいっているので、きっと1回毎にレベルアップを繰り広げていまに至っているんだと思います。



2012年以来なので、5年ぶりに更地にいったということですね。とてもそんなブランクが有るとは思えなかったのは、きっとあほんだらすけの方にいっぱい行って、大森さん、山口さんの顔を見ているからだと思います。

コントのオムニバスでありながらなんかつながっている

あるコントの出演者が、別のコントに同じ役で出演など。このへんのつくりは、同じ大森さん、山口さんが出ている(あっちは山口さんが主?)のあほんだらすけと差別化要因(あっちは、テレビショッピングネタが別の話に出てくるだけ)なんでしすかね。コント集でありながら、一連のお芝居をみているような気分になれます。

田中真弓さんがようやくクリリンに見えなくなってきた

ルフィにも見えません。ただのおばさん(^_^)

初めて舞台で田中真弓さんを見たのは、ペンギブルペイルバイルズの以下の舞台(確か、山口良一さんが出演すると言うので、見に行った舞台)。

上記の時には、声のイメージが目の前にいる女優「田中真弓」さんを上回っていて、うまく舞台上の彼女にイメージを集中させることができなかったのですが、しばらくぶりに見るとそんなことがなくなっていました。

間の取り方とか、台詞の聞き取りやすさとかルフィとクリリンの幻影が消えるととても上手いコメディエンヌであることが伝わります

中華料理店の女将の役も様になっていて、それでいてサッカーファンの子供役の時は見事少年になれていて、奥行き深いなと思いました。

台詞を忘れて「もう一回いい?」といってやり直すのは、舞台度胸がなきゃ出来ないことです。昔、嶋田久作さんが東京グランギニョルにいたときのエピソードで、同じ事をしたと聞いていて、まさか生でその再現がみれるとは思っておりませんでした。

そういえば、嶋田久作さんは、「自分はバンド出身なので、そう言うの気にしなかったけど、飴屋法水さんにすごく怒られた」とかたっていましたが。

あ、最後にバンドをやる伏線だったのでしょうか(←絶対違う)

天宮良さんのオヤジ度が高い

名前のイメージかもしれませんが、かっこいいけどいけ好かないイケメンのイメージしかありませんでしたが、しっかりオヤジ化していてなんか安心しました(何に?→自分)

今まで、山口さんが担っていたようなオヤジ役が今回二枚看板化して強力になりました。

ちょっと見ていない間にこんな強力なキャラクタが加盟していたとは….あなどれません。

弘中麻紀さんの真面目さが可笑しい

ラッパ屋で何度も見てきた弘中さんも異彩を放っていました。

ラッパ屋のころからそうですが、本人が真面目にやっているのだけと絶対「それ、おかしいだろ!」というシチュエーションで、真面目に演じきる様は凄いです。

今回の彼女のその力が遺憾なく発揮されたのは「同窓会事故」というネタ。同窓会で起こる様々なハプニング、「前方不注意」「スリップ」「過積載」「スピード違反)などなど交通事故に当てはめて説明するさまは、かなり強引ながらも納得感が高く、かなりゲラゲラ笑わせてもらいました。

ネタの完成度もさることながら、彼女の真面目だけど、「違うだろ、それ!」と思わせることをしらっと言い切る表情と演技力に支えられたコントでした。

こちらの記事では、いかがわしい役をやらせたら、一番とか書かれてますが、そういうととてもいかがわしい感じの人にかんじられてしまいますが、見た目がとても真面目そうであるからこそいかがわしさが引き立つというものです。いや、褒めてんのか?これ。

弘中麻紀は早稲田大学演劇サークル「演劇集団てあとろ50’」(後の劇団ラッパ屋)出身。インチキ臭い役をやると、いつも輝いている。

大森/山口の二人コントは時代劇風

いつも、コントといいながらどこまで脚本があるんだかわからない二人の力量だけでもっているような二人のコント。今回は、時代劇風の始まり方。お、いつもより作り込まれた設定だなと思いました。

相手となる山口良一さんの役どころは、あちこちで恨みを買っていて、既に仇討ちされ慣れている疲れきった浪人役。設定だけでも大分笑えます。

が、そこはこの二人。その設定を台無しにすると言うかその設定でなくても面白いよねそれみたいなやり取りが延々行われ、最後はそもそも設定なんだったたっけと思わせる力は、うまいのか、脚本家泣かせなのかよくわかりません。観客としては面白かったけど。

年々動きが衰える役者陣の中で目が覚める殺陣を見せてくれた今村さん

可愛い彼女は、それにしたって高校生は厳しいだろうという役をこなしつつも、別コントの怒らない若妻役が印象的でした。

酔っ払った同僚を連れ帰った旦那をせめず、その同僚(大森さん)を無言で攻撃しつづけるというシーンでは、前宙等も含めなかなか派手なアクションを見せてくれました。大森さんがかなり受け身で、流石にこのハードなアクションに対しては大森さんが同等で受けるのは厳しいのかなとか思いながら見てました。彼女のアクションは、また見たいです。

動きに何か素養を感じた三宅さんは日舞の人

日舞っぽい動きは、様になっているのですが、全体としては黙って立っていても見てると微笑みが出てくるキャラクタの三宅裕輔さん。特徴ある演技と顔で一度見れば忘れられない感じです。

よく大森さんみつけてきました。凄いです。日舞だけやってるのは勿体ない。ぜひドンドンコントとか舞台に出て欲しい(日舞関係の方ごめんなさい)

なんか、初めて見たときの荒川良々さんを思い出させるキャラクタでした。(以下の舞台で、「荒川良友」という名前の役者が後の荒川良々さん)

おそらく歌にも特徴があるはずで、彼の歌う「夢芝居」もなかなか印象的でした。いや印象的だったと思いましたが、全て山口良一さん、大森ヒロシさん、坂本岳大さんの「仮面舞踏会」に全ての印象を持って枯れてしまいました。あの仮面舞踏会の破壊力は異常でした。

そういえば、劇場には篠井英介さんがいらっしゃていました。最初は、「誰と関係が….」とか思っていましたが、三宅さんですね。彼は、日舞の世界では、「二代目 花柳輔蔵」の名で知られている人。うーん。多才だ。

また、チケットをなくしてしまいました。受付の方に感謝

もう何度目かわかりませんが、チケットをなくしてしまいました。手続きに時間がかかることを覚悟していたのですが、受付の方が非常に迅速かつ適切に処理をしてくださり、さくっとチケットの再発行をしていただくことができました。本当にありがとうござます。

チケットが電子化されてスマホに搭載される時代が早く来て欲しい。いや、「ちゃんと管理しろ」という声は甘んじて受けますが。

初めてアップルペイを利用して書いた以下の記事でも同じようなことを嘆きました。

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