[劇評]三田村組「猿股のゆくえ」@サンモールスタジオ

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三田村組の新作は、劇作の構成の妙と役者さんの間の取り方のうまさに感心しました。女優陣が印象に残る舞台でした。

劇団 三田村組
題名 猿股のゆくえ
公演期間 2007/03/26~2007/04/06
作/演出 田村孝裕
出演 岡本麗、中村方隆、古屋治男、朝倉伸二、平野圭、冨田直美、保倉大朔、久下恵美、栗田かおり、三田村周三
劇場 サンモールスタジオ(新宿御苑)
観劇日 2007年4月7日(マチネ)

【ストーリー】

オートバイ店を営む男の妻が癌でなくなった。四十九日に子供たちが集まる。ストーリーは、同じく子供が集まった妻が最後に家に帰ってきた日とその四十九日の日との間を行き来する。不器用な男が死ぬ直前の妻との間で交わす約束は。

【感想】

三田村周三さんという役者さんは、星屑の会なんかで常連の出演者でその落ち着きと不思議なかっこ良さが魅力の役者さんです。結構このかたがでている舞台は好きです。

その三田村さんが主宰する三田村組といってもあくまでも三田村さんは役者なので、毎回作家さんや演出の方はほかに招いての公演です。

今回はONEOR8の主宰田村孝弘さんを作演出に招き、ゲスト出演として岡本麗さんとともに舞台にたちます。

田村さんの舞台をみるのはこれが3度目ですが、構成のうまさに感心しました。ほのぼのとした家庭の雰囲気が実はいろいろな問題を抱えているという実状を少しづつ浮き彫りにしていく台詞のうまさや、母親(岡本麗)の死後と死ぬ前の最後の退院日をこぎみよく切り替えていく演出も自然でした。 死の直前の明るい母親という難役を独特のさっぱりした演技で演じきった岡本さんはいうにおよばず、長女役の富田さんや次女役の久下さんもはまり役でした。

対して、男優陣は少し印象が薄かったようにおもいました。

間がすごく生きている舞台で本当に微妙な間で客席の笑いを誘うシーンが多数ありました。このあたりは演出や脚本の力というよりも男女をとわず役者さんの地力が生きていたと思います。 ちいさなサンモールスタジオが満員でしたがこんなちいさな劇場でやることが少しもったいなく感じる舞台でした。

最後にカーテンコールであかされた驚愕の事実は、男優さんたちは普段植木屋をやっているということ。そういえば某劇団の主催者は大工をやっているときいたことがあります。ガテン系の仕事と俳優業は相性がいいのかもしれません。

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