キンケロシアタープロデュース「ヘッダ・ガブラー」@キンケロシアター

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劇団 近ケロシアタープロデュース
公演期間 2011/07/22~2011/07/24
演出 愛川欽也 イプセン
出演 木村なおみ、加藤敦洋、五十嵐さより、西原一郎、仲澤剛志

出演者から誘われて見に行きました。

そうでなければ、絶対に見に行けなさそうな舞台でした。キンケロシアターのホームページ見に行ったけど、この公演の情報はのっておらず….シークレット公演だったのか?イプセンのヘッダ・ガブラーという古典と演出愛川欽也さんという情報を頼りに見に行きました。

古典の舞台というのは、冷静に考えてみるとシェイクスピア以外ほとんど見た覚えがないです。人形の家とかどん底とかゴドーを待ちながらとか、なんかしったかぶったことはありますが、どれも見ていません。この「ヘッダ・ガブラー」もなんか現代にも通じそうな嫌味な女性が主人公ということいがい何もしらずに劇場へ。

見終わって思ったことは、ガブラー将軍の娘という恵まれた環境に育ったヘッダの振る舞いは最初のうちこそ現代に通じるわ女性像を見せますが、最後に近づくにつれその心象は観客である現代の我々の予想する範囲からはなれていったようにおもいました。意外に夫思いだった…あたりはともかく、最後の自殺に至るあたりは、かなり唐突感がありました。

もしかしたら、この話が発表された時代であれば、終盤のヘッダの追い詰められた心情は理解できたのかもしれません。発表当時の社会状況を考えれば、ヘッダの絶望がもう少しリアルに感じることができたのかもしれません。現代の観客にそれを伝えるのは、難しいのかなと思いました。

その難しい舞台のなかで、主役の木村さんの表現力(表情、発声、滑舌)は非常に高く、舞台の緊張感を保ち続けてらしたと思います。なんというか、気迫を感じました。ヘッダを取り巻く三人の男、加藤さん、西原さん、仲澤さんは、ここの役どころに合った雰囲気のある役者さんでした。しいて気になったことがあるとすると西原さん演じる判事は、もっと悪いやつっぽい方がよかったような気がしました。

ただ、総じて現代劇とはかなり異なるセリフ回しであり、2時間40分の長丁場でありながらあまり最後まで長いと感じませんでした。練習がしっかり行われている舞台だなと感じました。

 

長い舞台(4幕)であり、途中2幕と3幕の間に休憩がある構成に違和感はなかったのですが、1幕と2幕、3幕と4幕の間に何故か客電を一度つけるという演出は意味がわかりませんでした。古典を今行うとはいえ、そのへんは現在の観客が違和感を感じるような演出を行う必要はないのではないかと感じました。

劇場のキンケロシアターは、期待以上にしっかりした作りで、椅子の座り心地は最近見た劇場では一番だったように思いました。

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