水槽ラドン「アルティメット・ヒーローズ」@ボーダーハウス

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劇団 水槽ラドン
公演期間 2011/08/19~2011/08/21
演出 上田早弥子 上田早弥子
出演 鶴田聡、辻貴大、小山ごろー、阿部侑加、大竹加耶子、佐々実乃里

altemit申し訳ないが、まったく期待していなかったのですが、予想以上に面白く、いい時間を過ごすことができました。

最近とみに、涙腺がゆるくなっているのもあるとおもいますが、途中ぐっとくるシーンもあり、期待を大きく上回りました。(すみません、上から目線で)

特に、辻さんの芝居はよかったです。カッコイイ役をしつつ、きちんとギャグができていて、本人カッコいいつもりなのに、ギャグになるという演技はなかなかできるもんではないので、力量があるなと思いました。

劇団員も皆さん若く、これから期待してみていきたいと思いました。

以下、ささいな事ですが苦言を少し

芝居の終盤に近づくシーンのストーリーの運びは少しわかりにくいと思いました。

多分は理由は以下の2つ。

・主人公の草次郎の心境変化のきっかけがわからない。カウンセラーの言葉きっかけじゃないし、自分の内面のヒーローに語るシーンでは既に変化のあとの感じ。そのへんの作り込みがあまかったかと。

・上記の演出をする上で、照明効果/音響効果のメリハリが足らなかった気がします。(脚本の問題より、演出の問題だったという認識)特に照明効果については、思い出のシーンと現実がほぼ同じ照明なのはやはりわかりにくいとおもいました。その為、主人公の心象変化が伝わりにくくなっていたと思います。机や椅子の位置を変えることで工夫していることはわかったのですが。

漫画の主人公と話をしながら、現実の登場人物と話がゴチャゴチャになる部分も、照明効果が加わればもっと伝わりやすいと思いました。

ま、照明の問題は、劇場のタッパ(天井の高さ)が低いことと、低予算(なんと当日券1500円!)であることを考えれば、あまり選択肢がなかったことは想像に難くないので、同情の余地はあるのですが。

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