劇団 | ホリプロ | |||||
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題名 | 中村仲蔵 ~歌舞伎王国 下剋上異聞~ | |||||
公演期間 | 2024/02/29~2024/3/1(広島公演) | |||||
作 |
源孝志 | 演出 | 蓬莱竜太 | |||
出演者 |
藤原竜也:中村仲蔵 高嶋政宏:四代目市川團十郎 市原隼人:初代市川八百蔵/酒井新左衛門 今井正隆:家内三笑 古河耕史:瀬川錦次 浅香航大:中村伝蔵 尾上紫:志賀山お俊 廣田高志:中村伝九郎 植本純米:七代目中村勘三郎/中村任三郎 池田成志:コン太夫 |
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劇場 | 広島文化学園HBGホール(広島市中区加古町) | |||||
観劇日 | 2024年2月29日(ソワレ) |
目次
今年の初観劇は広島で
仕事バタバタしたり、旅行に行ったりしているすきにすでに、2月。その最後の最後2月29日にようやく今年の初観劇をすることができました
東京でも大好評だった舞台の広島公演です
広島文化学園HBGホールという広島では、アーティストとかのコンサートをやるのでよく名前をきくホールが今回の劇場です
2階席だったので、役者は遠かったのですが、舞台を俯瞰して見れるのはよかったです
中村仲蔵≒藤原竜也
見る前は、ほとんど中村仲蔵という方の歴史を知らなかったのですが、芝居を通じて知った彼の人生は、興味深いものでした
血筋がものをいう歌舞伎界において、その実力でのし上がった中村仲蔵というキャラクターと、池袋でスカウトされて蜷川幸雄の身毒丸で鮮烈なデビューを飾って、あれよあれよという間に演劇界でその人ありと名を成した藤原竜也さんは重なるものを感じました
藤原竜也さんおかあさんと聞くと….🤔
最初の辺のシーンで、義理の母に厳しくしつけられなれる中村仲蔵のシーンがあるのですが、藤原竜也さんが、「母さん…」と独特の抑揚で話すと「身毒丸」を思い出してしまいます。
私は、2008年の復活公演で藤原竜也さんの演技を見ています
あのとき同様に、母への独特の複雑な感情をもちつつも語る親への思いが心をえぐりますが、今回も最初のあたりその感じがよく出ていました
蜷川さんネタといえば、今井さんが演じる歌舞伎の演出家(金井三笑)が、江戸時代なのになぜか灰皿を投げるというシーン、そしてそれを指して「灰皿は投げないでください」というあたりも笑いました
なるしー、自由すぎ
特に池田成志さんが演じるコン太夫は、劇場の亡霊的な役割で言葉遣いも含めかなり自由にやりとりしています
今回の舞台でも、口に含んだ水を吹き出して、藤原竜也に吹きかけるシーンで、しばらく藤原竜也がしゃべれなくなってしまうと「どうした?」「目に入ったか?」みたいな畳み掛けをして、喋れない藤原さんを気遣っていましたというか、いじっていました🤣
他のシーンでも、アドリブ?と思えるほど自由な発言が目に付き、結果としてともすれば重くなりがちな舞台の裏方のせめぎあいのシーンを軽く見せてくれました
歌舞伎をもっと見てれば楽しめるのになぁ
上記の藤原竜也さんの楽屋ネタ(蜷川さん演出手法ネタ)とかは、わかったものの歌舞伎演目にともなう再現シーンやセリフ遊びがきっとあったと思うのですが、そのへんは雰囲気はわかっても、内容はつかめず😓
勿論、重要な歌舞伎演目(特に最後の仮名手本忠臣蔵については)、池田成志さんが非常に詳しく解説してくれているので、ストーリーとしての勘所はつかめてはいたのですが。
NHKで放映されたドラマ版(主演中村勘九郎さん)も演出が異なるようなのでみてみたいですね
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