[劇評]44プロデュース「INDY I’m not dead yet 命の長さを決める遺伝子」@ザ・スズナリ

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初見の劇団。なんとなく色物というかギャグをやっている劇団という印象があったのだが、思った以上に正統派のお芝居で驚く。人間関係の複雑さと性格のぶつかり合いが、見ていて話から目を話すことができなかった。

劇団 44プロデュース
題名 INDY I’m not dead yet -命の長さを決める遺伝子-
公演期間 2002/06/12~2002/06/19
作/演出 藤井清美
出演 44北川、宮村陽子、佐野美幸、矢島夏湖、草野徹、藤夏子、堀口屯棒、井上カオリ、斎藤麻英子、田中裕太郎、かなやす慶行、大場達也、原金太郎
劇場 ザ・スズナリ(下北沢)
観劇日 2002年6月15日(ソワレ)

<<ストーリー>>

南の島の旅館。平和な雰囲気が好きでやってきているありさは、恋人で旅館の主人の芳雄の妹が不倫の彼氏を連れてくるという現場に立会い、芳雄の優柔不断さにいらだつ。そんな折に、島で殺人事件が起き、島内の人々はおのおのの思惑が飛び交い、様々な隠れていた思いが表に表れ、決着していく。

<<感想>>

パンフなんかを見る限りでは、いつもこういう舞台をやっている劇団ではないようだが、今回の舞台はかなり僕好みでよかった。

個々のキャストが、どこにでもいそうなそれでいて、きちっと生きている感じで性格がよく描かれていて見ていて違和感がない。

南の島で起きた殺人事件が、その島にすむ住民や憧れる旅行者に過去や現在の現実への直面を迫るあたりが、見ていて目が離せず、すごいものを見たと思った。

安定した役者陣の中でも、宮村陽子さんと主催の44北川さん、井上カオリさんは非常に魅力的な役者だと思った。

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