[劇評]Non-committal「ありあまるほどの」

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劇団 Non-committal
公演期間 2014/03/01~2014/03/02
演出 谷口礼弥 谷口礼弥
出演 笠浦静花、加藤睦望、大竹加耶子、齋藤里緒、廣瀬直子、松原圭、安田智
劇場 演劇フリースペース・サブテレニアン
観劇日 2014/03/01

non-comiital-ariamaru小さな劇場で行われた舞台は、即興劇的なシーンを交えつつも、きちんと物語が進行し、いつのまにか主人公たちに感情移入してしまい最後にはグッとくる素直に面白い舞台でした。

<物語>

ある日突然妹が増えた小林家は、その妹の千代子も含む家族で、仲良く暮らしていた。奔放な姉とマジメな妹は、仲良く暮らしていたが、その姉があるとき突然、世界に旅に行くと言い出して…

<感想>

即興を混ぜつつ、意外に普通(?)の演出で安心

板橋の小さな劇場で、前売り1000円の舞台。正直、期待せずに劇場に向かいました。どうせ学生演劇の延長で自己満足な世界なんだろうなぁとか、どうせ最近の若者の舞台なんて理解できないんだろうなぁとか……(自分も学生演劇やってた口ですが、なにせ20年以上前だし…)

芝居が始まった時にもまだ、その不安を引きずってしまってました。音楽にのって登場人物が次々に出てくる出演者、シーンの細切れの組み合わせのような導入部分は、「これがずっと1.5時間続いたらどうしよう」と不安になってきました。最近若手の芝居を見ていないので、少し被害妄想気味です。

結局そんなことはなく、普通の芝居になったのですが、途中で「?」と思うところが多数。演技の中で役者さんが素で、笑ったり、驚いたりしているところがありました。

どうやらアドリブというか即興劇的にやっているシーンがある様子で、若干内輪受けで、こちらに伝わってきにくい笑いが舞台上で展開されているところがありました。が、それも途中からこっちが慣れてきたのか、心地よくなってきました。即興でやって、笑いをとりつつストーリーに載せるのは、結構難しいことだと思うのですが、それがうまくいっている印象でした。

前半の伏線を余さず使いながらの収束への展開

事故でなくなった姉が、妹の幸せを祈るという物語の全体像が見え始めた後半に、悪ふざけのようにやっていた前半部分が、伏線としてきちんと生きてきて、一気に話が収束に向かっていく展開は見事でした。

 

個性を見極める段階にはないが、期待の女優も

前半、周りの演技に対しての「つっこみ力」は高いのですが、演技力がいまいちな感じの主役の笠浦さんは、終盤に向かっての演技は抜群に良くなりました。。(途中で、お姉さんを演じているという演技はまったくそう見えませんでしたが….)結局、終盤でついに本音を話すシーンでは泣かされました。

母親役の大竹さんも、他のキャラクターにない柔らかい演技がはまっていました。芝居が始まった瞬間母親役、父親役が若すぎてそう見えなくて困ったのですが、後半違和感はなくなりました。

おじさん対策の演出?、遊びや歌が80年代仕様

若い座組なので、40代の私にはわからない世界が展開されてもそれは、しょうがないなぁと思っていたのですが、実際は、劇中の歌が90年代の歌(チャゲ&飛鳥)とか漫画(はじめの一歩)とか、こちらの分かる話をしてくれたり、家でやる家族のだんらんがトランプとかというかなり身近に感じられる話でした。

ってこれは、20代の出演者たちにとっては、ちょっと現実離れしている気がしたのですが、実際はどうなのでしょうか?銀河鉄道にいたっては、80年代だし。

 

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