事前情報入れすぎたせいか、大どんでん返しの脚本への驚きはあまりありませんでした。しかし、上質のエンターテイメントであることは確かで、時間を忘れて物語にのめり込むことができました
目次
とりあえずお気に入りの大泉洋さんを見に劇場へ
最近大泉洋さんをテレビで見る機会が多く、彼のバラエティ出演作も割と欠かさずチェックしています。その彼の直近の出演作に足を運びました
作品は、映画館で見た罪の声と同じ塩田武士さんの作品。
しかも、本作は大泉洋さんに作者が当て書きしたという作品とのことで、罪の声とはまた異なるエンターテイメントを期待して劇場に足を運びました
期待値が高すぎたか?
前述のように、大泉洋さんが番宣として出演しているバラエティもかなり見ていたおかげで、本作の事前情報をかなり入れて行きました。
大どんでん返しが繰り返されるエンターテイメント という言葉を繰り返されていたこともあり、見ている間ずっと(これは、このあとどんでん返しが来るんだろうな…)とずっと期待して見ていました。
…で、見終わったあとの感想は、「 思ったほどどんでん返しされなかったなぁ…予想の範囲内だった… 」という感想でした
いや、面白かったし、普通に見ていればどんでん返しに唖然として然るべきシーンがしっかりあったのですが….あまりにどんでん返しがあるよあるよと煽られてから行くと….ちょっと事前情報を入れすぎたがゆえの悲劇かもしれません
出版業界ってヤバいのかもしれませんね
たまたまちょっと前に、「HIBIKI」という映画をアマゾンプライムで見ました。これは、原作の漫画も面白かったのですが、映画もなかなかの良かった
で、その映画の中でも同じような話が出てくるわけですが、いわゆる文芸ジャンルの出版社はこのままだとジリ貧になるというのは共通認識があって、それをどう打破するかがテーマになっています。
この作品については、出版社そのものがかなり大胆な手を打つことで、その現状打破を目指すということです。
現実には起きていませんが、この映画の中にあるような、テーマパーク的なものを作るとか、ネットの大手と手を組むなんてのは、どちらも現実的にありえることなんだろうなと思いました。
映画業界でも、以下のような黒船的なアプローチがあり、素人ながら出版業界でもこんな事があっても不思議じゃないな。
最後のどんでん返しは、小説家の夢だろうなぁ
正直、実現性はかなりない気がします。
如何に幻の作家でも、一冊35000円のハードカバー本が売れるかと…
コンプライアンス的な問題ないでしょうか?
気になったのは、松岡茉優さんが出版社に辞表を提出した後で、リリー・フランキーに原稿ゲラのダメ出しをしに行っている所。
あれ、出版社の資産(原稿)を退職後に持ち出していたということではないでしょうか?
出版業界ならありなの?なんかすごく問題行動のようにみえたのですが….
ま、作家との関係を編集者がもって会社を移るのは多分あるあるなんだろうとは、外から見ていても思いますが。
大泉さんだけでない、キャスティングの素晴らしさ
キャスティングはすべてとてもハマっていると感じました。大泉さんの役以外は当て書きとは聞いていないですが、松岡茉優さんも含めかなり役にあっていました。
國村隼さんの演じる大物作家役はかなり面白く、出てくるたびに笑ってしまっていました。ああいう勘違い系の作家さんなんてまさにファンタジーの世界だなぁ。
仕掛けが多く、工夫を凝らされた演出の良作
多分、事前情報なく見ることができていればもっと作品に対して良い印象を持てていたと思います。(普通に見ていれば、後半のどんでん返しはかなりびっくりしたと思うので)
どんでん返し以外の部分でも、出版業界の裏話的な話とか企業内の権力争いみたいなところが垣間見えて、スピード感のある脚本に時間を忘れることができました
原作小説も気になるので、手を出してみようとおもいました。
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