[映画評]ALL YOU NEED IS KILL

広告

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)
原作を読んだ上で見に行きました。どう映画化するのかと思いましたが、うまく映像化されていて満足行く出来でした。原作は、バッドエンドな感じでしたが、映画では、エンディングを変えてきたのは良かったかと。ハリウッド映画らしいスッキリする映画でした。

原作では、キリヤ・ケイジという名の日本人?初年兵が主役で、舞台も日本。これをどう?と思いましたが、見事主役がおじさんでも務まるシナリオにしてきたのはさすがハリウッドです。

■物語

世界は突然現れた侵略者「ギタイ」と戦う為に、連合軍を構成し戦っていたが苦戦していた。ヨーロッパでは、ドイツ、フランスを既に失い、ロシア側から攻める中露連合軍とハサミ打ちする形で、イギリスのヒースローからフランスへの上陸作戦を英米軍が敢行しようとしている。米軍の情報将校ケイジ少佐は、思わぬことで司令官の機嫌を損ない、二等兵扱いで前線の部隊に配属されてしまう。上官からも一日モたないと思われていた彼は、予想通り翌日の戦場で戦死するが、即座に前日の配属された時に戻って目覚めてしまう。

■感想

日本人の書いた小説が原作のハリウッド映画です。そういうネタだけで盛り上がってしまい、原作及び原作を元にした漫画を予め読んでから見に行きました(アンテナ低いことに、この作家さんは今回初めて知りましたorz)

死んでは、生き返り、戦ってはまた死ぬ。その繰り返しで成長していく主人公を描くという部分は原作と同じでしたが、テンポが良くて飽きが来ない展開になっていました。一巡目を長く描くのではなく、同じことが繰り返される何巡もの中で、少しづつ話の全体像がわかる構成はさすがでした。

生死を繰り返しながら一人で成長(というか、年齢的には変貌という方があっているが)していくケイジを演じきったトム・クルーズは、やっぱすげぇなぁと今更ながら思いました。(見る前は、もっと若い俳優にやらせろと思っていましたが、見終わったら、これもありだなと思いました

敵(ギタイ)の造形は、不気味なイカの化け物っぽい感じで適度に気持ち悪い上にあまり見たことが無いもので、印象に残りました。アクションシーンも3Dで見たせいか迫力あってよかったです。

そろそろ飽きそうだなと思うあたりで、ケイジの時間ループ能力が無くなるという原作にない展開も、映画として見ると正解でした。輸血でってのは、安易過ぎて笑っちゃいましたが、パリ決戦で敵のラスボスと戦う前に普通の緊張感戻ってきたのは良かったです。

しかし、映画版リセットしすぎです。ケイジが自分で死んでリセットするならまだしも(トラックの下敷きになって死んだのは笑った)、リタが怪我して痛いからケイジを殺すってのは理解不能…

ケイジが死んでもリタが生きてれば、生きてるリタの世界は続くということではないのでしょうか?(そこで世界が分岐するというパラレルワールドとかそういうことを考えるなということなのか?)ハリウッド版….シンプルというかちょっと乱暴です。(それが面白かったのだけど)

日本近海が戦場という原作に比べると、戦場をヨーロッパにすることで一気に日本原作感なくなってました。よくも悪くも。というか、中露軍と英米軍でヨーロッパ挟み撃ち、フランス上陸作戦って….これドイツで上映できるんでしょうか?….考え過ぎでしょうか。(ついでに、味方に日本人っぽいひとがいないのも….そういう理由でしょうか。)

最後を笑顔のワンショットで終わるあたり、トム・クルーズの自信を感じました。

 

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)
桜坂 洋
集英社
売り上げランキング: 1,794

 

広告

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です