[劇評]S.E.T「究極音波兵器」@東京芸術劇場中ホール

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キャストの味やアクションに助けられる部分が多かったが、芝居はあまりに出来の良くない脚本に終始引きづられた感じで、ストーリーがぼろぼろ。
細切れかつストーリーの矛盾が多い部分を目を見張る装置とアクションとベテラン陣のギャグで取り繕ったイメージでけして見ていて気持ちのいい芝居ではない。

劇団 スーパー・エキセントリック・シアター
題名 究極音波兵器
公演期間 2003/10/04~2003/10/19
木和語 演出 三宅裕司
出演 小倉久寛、瀬尾智美、三宅裕司、尾口衿子、三谷悦代、野崎数馬、岩永新悟、西海健二郎、長谷川紀子、大関真、大竹浩一、末吉司弥、大河原晃、澤登麻有美、池辺愛、郡司のぞみ、国分佐和子、赤堀二英、宮内大、丸山優子、良田麻美、久下恵美、星野卓誠、坂田鉄平、河本千明、どうじょう拓人、安田裕、杉野なつ美、永田耕一、高橋修、野添義弘、白土直子、田上ひろし、山崎大輔、八木橋修、南波有沙、村上尚子、小形里美、小島美幸、出口哲也、福山健介
劇場 東京芸術劇場中ホール(池袋)
観劇日 2003年10月18日(マチネ)

【ストーリー】

30世紀の未来で、戦争から逃れる為に、21世紀にタイムとラベルをした小学生達は、そこで第三次世界大戦を阻止した青年に出会う。その青年は、究極音波兵器を封印し、第三次世界大戦を阻止した伝説の人物のはずが、リストラされ、失恋し、宗教団体に入りと心配させられるばかり。未来の法律を破り、彼を助けることで歴史に介入するが、その結果が、彼らが見た本当の究極音波兵器とは…..

【感想】

アイデアは悪くない。日本が東西に分割民営化されて戦争しているなんて非現実な話は、SETでなきゃなかなかお目にかかれないコンセプト。

しかし、話の作り方がどうしてもちゃちに見えてしまってしょうがない。未来とかテレパシーとかタイムマシンとかがでてきたかと思えば、動物達の怨霊とか生霊とかというすごくちゃちに見えるアイテムが並ぶと、見ているこっちが恥ずかしくなってしまう。

この物語のメッセージは、昨今の戦争とそれをとりまく状況に対しての危惧であることはわかる。しかし、そのメッセージを伝える為の手段としての脚本があまりに情けない。

だいたい、いいたいことを最後にナレーションするならば、それまでのストーリーは要らないでしょ。

役者達がすごくがんばっているし、アクションも装置も目を見張るものがある。でも、脚本の駄目さを補うほどのものにはなっていない!

それと、どうしても納得いかないのが、主役の「青年」役を小倉さんがやっているという事実。

小倉さんはいい役者です。出てくるだけで笑いが取れる役者さんはそうはいません。が!!、青年じゃないだろう!!!

他にいっぱい小倉さんにやって欲しい役はあったし、若手の役者さんだっていっぱいSETにはいる。なんで、小倉さんがこの役をやったのか理解に苦しむ。

寒いギャグ満載(好きだけど)、アクション、ミュージカル満載(大好きだけど)、上へ下への大騒ぎする舞台装置(すっごい好き)、更にフライイングまである、SETの劇団としての底力はこんなもんじゃないはずだし、個別にはすごく好きな役者さんもいっぱいいるだけに、今回の芝居の出来は相当残念。

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