[劇評]流山児事務所プロデュース「愛の乞食」@本多劇場(下北沢)

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劇団 流山児事務所プロデュース
題名 愛の乞食
公演期間 1997/12/05~1997/12/12
唐十郎 演出 山崎哲
出演 古田新太、洪仁順、若杉宏二、大鷹明良、木村健三、山内圭哉、井沢希旨子、山中聡 他
劇場 本多劇場(下北沢)
観劇日 1997年12月7日

  かつて状況劇場の名作の再舞台化。当然に,かつては、テント芝居だったものを劇場で再演したもの。
 
  見る前にほとんど予備知識無しに見に行ったが、これは、すごい。

 時々難解な部分が見え隠れするが、盲導犬よりこっちの方が僕は好きだった。

 初演時、麿赤児がやったという役を今回は、古田新太がこなす。なるほど、麿赤児がやった役をやれる若い役者なんていないと思っていたが、古田ははまっている。びっくり。この調子でもっとやってくんないかな。ぱっとみの印象はまるで違うのに、芝居してると納得しちゃうのがすごい。

 ただ、やっぱ、テントで見たかった作品。終わりに舞台崩しをやっていて、その向こうには大海原が広がるが、中途半端な感が否めない。山崎哲の状況劇場的演出が、最後に来て、破綻した感じだった。ラスト直前まではこの演出が大正解に見えたが、あの中途半端感が全体の印象を台無しにしてしまいかねない。再再演を、演出、キャストもそのままに、海の近くのテントで…..なんて是非思う芝居。

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