[劇評]星屑の会「星屑の町 完結編」@本多劇場

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完結編という言葉に哀愁を感じて、あまりしないのですが、2回め観劇。カーテンコールでは、将来再演あるかも?という発言もあり、ちょっと期待(10年後って俺いくつだっけ….)

劇団 星屑の会
題名 星屑の街 完結編
公演期間 2016/2/5~2016/2/14
作・演出 水谷龍二
出演 大平サブロー、ラサール石井、小宮孝泰、渡辺哲、でんでん、有薗芳記、菅原大吉新納敏正、朝倉伸二、江端英久、星野園美、新垣里沙、戸田恵子
劇場 本多劇場(下北沢)
観劇日 2016年2月13日

目次

二度目の観劇でも、飽きることなく前回とは違う感じで楽しむことができました。

ストーリーを知っていることも、今回は逆に楽しむ要素が増えてみることができました。(いつものことながら、ネタバレします。)

でんでんさん演じる西さんが、実はみんなを呼んだオーナーで、かつ真理子の父親だったという、終盤に明かされる事実を知っている目で見ると、そこここに伏線があるのに気付きました。

ハローナイツの面々がいない時の、でんでんさんと江端さんとの関係性など、よく見るとそういう目線の取り交わしとか、ちょっと繕った感じとか…うまいなぁと素直に感心しました。

 

有薗さんってやっぱり哀しい。

完結編と銘打っているし、前半からの物語の展開から有薗さん演じる青木五郎が死んじゃうんじゃないかと前回はハラハラしながらみていましたが、死なないということがわかってある意味安心してみていられました。

そういう見方をすると、五郎の哀愁がかえって伝わってくるように思いました。一人で必死にコーラスと振り付けを誰もいないホールで行い、ステージ衣装を自分の体以上に大事にしてという一つ一つのエピソードが、彼の誰にも負けない「ハローナイツ愛」を体現しています。

そのくせ、みんな(特に西(=でんでんさん))に対しては強がっていて、しまいにはあんなに意気込んで函館まで来たのに、ショーを放り出して帰ろうとして…

最後に、みんなのところに無事戻ってきてコーラスに加わった時は、思わず「ぐっ」と来てしまいました。

 

次回作 あるのか?

カーテンコールでは、ラサール石井さんから「水谷さんに何度も聞いたら、10年後にまたやるかも」というお話がありました。楽しみにしたいと思います。大人のためのコメディから前期高齢者のためのコメディへと成長したこの話、後期高齢者による芝居になってどんな展開になるのか….最後まで人が死んだりしないほっこり終わる舞台であってほしいなと思います。

 

[劇評]星屑の会「星屑の町 完結編」@本多劇場

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