[劇評]グリング「海賊」@ザ・スズナリ

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前々から、気にはなっていた劇団でありながらなかなかいけなかった劇団。

それを後悔するくらいの素晴らしい出来でした。

1年間休む直前にこの劇団に出会えたことが幸運と呼ぶべきか、どうか。

脚本、演出もさることながら、役者さんが素晴らしかったです。中野さんの自殺にいたる(自殺しませんが)演技が非常に迫真で、これだけの時間、1人で舞台をひっぱることができる役者さんはそうはいないなと思いました。

劇団 グリング
題名 海賊
公演期間 2005/12/10~2005/12/18
作/演出 青木豪
出演 中野英樹 永滝元太郎(劇団M.O.P.) 杉山文雄 鈴木歩己 萩原利映 内田慈 黒川薫(010534J) 笹野鈴々音(風琴工房) 谷川昭一朗 峯村リエ(ナイロン100℃)
劇場 ザ・スズナリ(下北沢)
観劇日 2005年12月18日(ソワレ)

【ストーリー】

東京から少し離れた小さな町は、今町おこしの祭りの準備でおおわらあ。そんなとき、昔は秀才と地元で有名だったが、いまいち最近ぴんと来ない床屋の兄貴が実家の床屋に帰ってきた。そのころ、幼女に対しての殺人事件が起きる。さらに、帰ってきた兄が、塾の教え子に対してのいたずらで首になったという話しが伝わり。

【感想】

前々から気になっていた劇団でもあるし、今回はすでに見た人から進められていて、ついに足を運びました。

ある程度聞いていたとはいえ、こんなにしっかりした脚本と役者さんの揃った劇団はなかなか見ることができません。そういう意味では今まで見なかったことを少し(相当?)後悔しました。

脚本は、素晴らしいと思いました。妙な無理もないですし、まさに男版欲望という名の電車でした。(ほかの方のBlogを読むと作者の青木さん自身は、男版欲望という名の電車を作りたかったというのを聞きました)

もともと、作・演出の青木さんのうわさは聞いていたのですが、役者さんの力量は想像以上でした。 中野さんは素晴らしかったです。

途中で、自殺をするのではないかと思われるようなシーンがあるのですが、このシーンのように 長時間無言で客席をあれだけ注目させる緊張感が保てる役者さんをあまり記憶にありません。すごい役者さんだと思いました。

笹野鈴々音さんは、ある意味反則的な見た目の印象もありますが、それ以上に演技等も含めめちゃくちゃ印象に残るうまい役者さんでした。所属されている風琴工房はまだ未見の劇団なのですが、彼女だけを目当てにまた見に行きたいと思いました。

もともと、知っている役者さんは、ナイロンの峯村さんだけで、それ以外には見るべき役者さんが、本当にたくさんいたのは、この劇団にたいしてもっていたイメージ(ある意味主催の青木さんだけの劇団)をいい意味で裏切られました。よく知っているナイロンの峯村さんもいつもとは一味もふた味も違う印象で、もしかしたらやはり演出の力がより役者を際立たせているということかもしれませんが。

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