[劇評]CABARET@東京国際フォーラム

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ニューヨークでは、その劇場の雰囲気に惹かれたこともあり、二度も観劇したミュージカルの来日。
当然期待大!とはいえ、先日の42nd Streetの時の落胆もあり、少々構えて見に行った。
劇場の雰囲気が変わった事だけではないと思うが、ちょっと不満は残った。演出も少し変わったかな。でも、必見であることには変わりはないと思うが….

題名 CABARET
Booked By  Joe Masteroff Directed By Sam Mendes/Rob Marshall
劇場 ANDREA McARDLE、VANCE AVERY
劇場 東京国際フォーラム(有楽町)
観劇日 2004年08月28日(マチネ)

【ストーリー】

1929年。ドイツ・ベルリンにキャバレー「キット・カット・クラブ」があった。暗雲立ち込める世界情勢をまるで無視するかのように、そこでは、人間の欲望剥き出しの刹那的な日常が毎晩、くりかえされていた。アメリカ人作家クリフとキャバレーのスター・サリーの恋・・・下宿の初老の女主人シュナイダーとユダヤ人シュルツの愛・・・。デカダンスの象徴のような怪しいMCが、ストーリーをくすぐっていく・・・。愛を捨て、キャバレーでのステージを続けることを選んだサリーだが、ヒトラーの弾圧はさらに強まり、ついにはキャバレーの存続が・・・皆の運命は・・・(公演HPより)

【感想】

ニューヨークでは、Club54という元ディスコの劇場(Studio54)を使った場内が完全にキャバレーと化した劇場で上演された作品。雰囲気に酔って二度も劇場に足を運んだのだが…..

日本公演で、あの劇場を期待するわけにもいかず、それがどうなるかというのはちょっと心配しつつ、東京国際フォーラムに足を運んだ。

結論から言うと、劇場の雰囲気はどうしようもないものの、舞台自身は良かった。

ただ、キャストの中で、主役のサリー役の女性が、ちょっと年齢的にこの役は厳しいのではないかと思った。もっと、若い女性ではないとこの役のかわいらしさは伝わってこないと思った(って、ブルック・シールズが出演した版を見ているから、この役がかわいいとはあまり思っていないのだけど….(かわいいという雰囲気で作られている事は理解できる)

EmSeeはもっと怪しい雰囲気の役者さんの方が良いと思った。出てきた瞬間から、いい人感が全身からかもし出されていてなんか、健康的な感じのEmSeeだった。ど派手メイクなどその雰囲気を作っているのはわかるのだが….

逆に老カップル役の二人は、雰囲気が良くて歌もすごくうまくてニューヨークで見たのより良かったように思う。

僕がもっとも好きなのは、相変わらずこの老カップルの結婚披露パーティーで、ナチスが前面に出てくるシーン。ダンスの靴の音が急に軍靴のようになり….という部分で、この演出はすごく好き。
ラストの演出もそうだが、最初に見た版(2001年)とはやはり演出は異なっている。(恐らく2002年に見たのとはほぼ同じ)。最後に、エムシーが出てくるか否かだが、途中で変わったということか、それとも2001年に見たのがブルックシールズが出ていたから、最後は彼女で終わったのか…ちょっと謎。

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1 個のコメント

  • 長澤まさみさんでキャバレー! | 演劇とかの感想文ブログ へ返信する コメントをキャンセル

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