[劇評]ONEOR8「コルトガバメンツ」@イマジン・スタジオ

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男四人だけの舞台。小学生時代と30代男になった現在を自在にいききする脚本はさすが。

劇団 ONEOR8
題名 コルトガバメンツ
公演期間 2007/05/23~2007/05/27
田村孝裕
出演 恩田隆一、冨塚智、野本光一郎、平野圭
劇場 イマジン・スタジオ(日比谷)
観劇日 2007年5月26日(マチネ)

【ストーリー】

小学生時代の仲良し四人組。4人は遊ぶときいつも一緒だった。その四人がある秘密を共有していた。30代になった現在同窓会であった3人は、同窓会にこなかった1人の家にいく。

【感想】

最初の小学生姿で卒業文集を読むシーンは見ていて恥ずかしい気持ちがしました。私とあまり年齢差のない男優陣が小学生姿で子供言葉をしゃべる演出にたいしての恥ずかしさと、自分の子供の頃の文集とかに書いたことの内容を思い出しての気恥ずかしさが入り交じったものです。 ずっと、この設定(=小学生)でいかれるとつらいなぁと思っていたのですが、現在のシーンになって安心しました。

 

4人しか出ない舞台でかつその4人が出ずっぱりという構成はかなり難易度が高いんじゃないかと想像しながら見ていました。ちょっとトイレに行くとか、電話にでるとか、酔いつぶれるとかそうやって登場人物がその場から消えた時にストーリーが進んでいきます。

 

4人の関係は4人が舞台にいるときには みえてこないでそういった誰かがかけたときに語られる会話によって人間関係が重層的に浮かび上がってきます。

 

子供時代の事件(万引き発覚、公園での拳銃(本物?!)の発見)が少しづつ明かになり、はじめに見えていた人間関係がかわっていく様子も面白くみることができました。

 

全体によくできていると思いつつも何か今一つ印象にのこるものがありません。もしかしたら、田村さんがパンフレットに書いているようにこの作品がもともと今回演じる役者をイメージしてかかなかった外部向け作品だったこととそれを消化するのに苦労した役者陣の不慣れに原因があるのかもしれません。

 

このような形の公演を今後も続けていきたいとのことだし、今後に期待したい。

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