なんてったって、ブルック・シールズが出るってんで見に行った舞台。第三帝国初期のドイツを舞台にした恋物語は、雰囲気を作る演出が非常に優れていて、役者云々より演出が非常に印象に残る舞台だった
題名 | CABARET | ||||
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Booked By | Joe Masteroff | Directed By | Sam Mendes | ||
出演 | Brooke Shields,Matt McGrath,Heather Laws,Milena Govich,Laura Sheehy,Jennifer Werner,Candy Buckley,Kristin Olness,Jeff Siebert,Michael Curry,Richard Costa,Fred Rose,Matthew Geer,Fred Rose,Carole Shelley,Candy Buckley,Richard Costa,Larry Keith,Vance Avery | ||||
劇場 | Studio 54(Broadway NY USA) | ||||
観劇日 | 2001年08月05日(ソワレ) |
<<ストーリー>>
アメリカからベルリンにやってきたClifford(Matthew Greer)は、電車の中でドイツ人のErnst(Peter Benson)に出会う。Ernstにベルリンのキャバレーにつれていかれ、そこの踊り子の一人Sally Bowles(Brooke Shields)に出会ったClifは、恋に落ちる。SallyはClifの部屋に転がり込み、やがて妊娠が発覚する。そのころClifはErnstがナチスの党員であることに気づき….
<<感想>>
劇場の雰囲気が非常に良くて、劇場というより本当にキャバレー(っていったことないんだけど)のような感じ。舞台があるが、その周りに丸テーブルが囲んであって、そこで食事(といってもスナック程度しかないが)とお酒を飲みながら舞台を見るという趣向。劇場内飲食一切禁止という劇場もある一方でこういう劇場もあるのがブロードウェーということでしょうか?
第三帝国の初期のドイツのキャバレーということで、際どい格好をした女性たちが多数出てくる。みんな、派手な化粧と何か疲れた目をしている女性たち。Emcee(Matt McGrath)に胸をもまれても無反応に、腰を振るだけ。結構「きている」雰囲気が最初からしてきて一気にのめりこんでしまった。
もともとの目的のブルックシールズも十分に堪能できた。「青い珊瑚礁」の頃の雰囲気を期待していったわけではなかったが、予想外にかわいい演技をするのに驚いた。もっとこう、すれている演技をすると思っていたので、新鮮で楽しかった。存在感がやはりあるなぁと感じていた。
凄く印象に残ったシーンは、二つ。一幕終わりにあたりに、Ernstが党員であることが判明するシーンが本当にかっこよくて、結婚約束パーティの場で、みんなが楽しそうに踊っているのが、Ernstがコートを脱ぎ、腕にハーケンクロイツの腕章が見えた瞬間にみんなが突然踊りの時に足音を立て始める。あくまでも、楽しそうな踊りの靴の音なのだが、ハーケンクロイツとともにみると、それが軍靴の響きに聞こえてくる。Clifの衝撃を示すシーンであり、物語が大きく転換するきっかけになるシーンだけにこの演出には正直「やられた」と感じた。
もう一つは、ラストシーンキャバレーの全ての人々が白いバックに浮き上がるキャバレーの出演者たちの姿が印象的だった。特に傾いた額縁の中にうかぶSallyの姿が…
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