[映画評]庵野秀明企画/樋口真嗣監督「シン・ウルトラマン」@バルト11広島府中

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庵野秀明さん企画、樋口真嗣監督の「シン・ウルトラマン」は、ウルトラマンを始めとする禍威獣の造形がどれもとても現代的で美しいまさに令和版ウルトラマンでした。一方で、個人的に勝手に期待していた政治劇的な部分は少なく、わりと純粋に正義の味方の物語で、ちょっと肩透かしを食らった気分でした

公開初日に映画館に行ったのは初体験

実は、映画の公開初日に映画館に行ったのは初めての経験でした。なんか混みそうという印象があって、初日に映画館に行くのはいままで避けていたのですが、最近はネットで予約もできますし、初日だからといって避ける理由はないなと

元々、エヴァンゲリオンも、「シン」のシリーズになってから、しかも映画館では見ず、アマプラなどで後から追っかけた程度の庵野秀明ファンで、シン・ゴジラも、これまたアマプラで見たという程度のファンでした

ただ、「シン・ゴジラ」の長谷川博己さん演じる政治家などの演技が素晴らしく、ゴジラという非現実的な存在が現れたときの、政治の役割とかを色々考えさせられたことで、3度も見返してしまったということもあり、おそらく同じ世界感で作られるであろう「シン・ウルトラマン」にはかなり期待していました。

更に、コロナによる公開延期も相まって、気づけば公開を指折り数えているような状態でした

ここからはネタバレします

禍威獣が思った以上に登場した!

今回は、怪獣は「禍威獣」と命名されています。予告映像等から1体ではなく複数の禍威獣が登場することはわかっていましたが、始まって10分くらいの間にびっくりするくらいの数が出てきてびっくりしました。

禍特対(科特隊もこっちの名前に、これはシン・ゴジラの「巨災対」に対応しているのかな)の設立までの経緯を超速で説明され、開始10分くらいで頭がオーバーヒート🤪
ま、說明がないと後続の物語がわからないし、かといってじっくり時間をかけられるとだれそうなので、あれが正解なのだと思いますが、後続のシン・仮面ライダーにもつながる時代設定では?とおもったので、しっかり理解したかったです….

期待の政治劇は…

今回は、内閣直属の禍特対が、ものすごい特権を持って現場に出張るので、政治的な駆け引き的なものがあまりなく、対応されていました。(いきなり現場に来て自衛隊の指揮権をスーツ姿の4人が取るというのも、結構シュールな絵だとおもいまいしたが)

そのかわり、知能のある宇宙人であるザラスとかメフィラスとの外交も、サラッと流され、割りとトップ会談ですべてが決まる的な感じで、法律作ってどうしようみたいな現場感がなかったのは結構残念。

それよりも、外星人同士の鍔迫り合いや、心理戦がメインだったように思いました

キャストはとても良いが、感情移入しにくい

主役は、斎藤工さんなのですが、ウルトラマンになったあとは、記憶がない設定で、あまり人間らしい苦悩とかを見せるシーンがありません

長澤まさみさんがかなりいい感じですが、斎藤工さんとの関係も割とあっさりしていて、もとのウルトラマンのダンとアンヌのような感じになりません(映画の短い尺でそれを表現するのは無理があると思いますが)

早見あかりさんや、西島秀俊さんもすごく素敵な役者さんですが、なんかこれといった見せ場がなかったように感じました

人類の叡智の結集が絵的に地味…

ゼットンの登場のあたりの話の展開は流石だと思いました。ウルトラマンが敵わない敵であるゼットンに打ち勝つために、人類の叡智が結集というシーン。
有岡さんが、VRゴーグルをつけて世界中の科学者と壮大な会議を行うシーン、劇中で早見さんも言ってましたが、絵的にはだいぶ地味でした。

個人的には、熱いシーンでもありましたし、人類側が何か思いもよらないものを使ってウルトラマンを手助けする的な映像的な派手なシーンがあればもっと盛り上がったのになと思いました
(私は、「シン・ゴジラ」の無人列車や、ビルの倒壊させての派手なゴジラ封じ込め作戦のシーンが好きで、そういう感じのシーンを期待していました)

禍威獣、ウルトラマンの造形が美しい

一方で印象に残ったのは、ウルトラマンのスリムさ、神々しさ。エネルギーを失うと色が変わるという演出(元々の設定なのか私には記憶にありません)も、表情がないウルトラマンの疲労を感じさせる絵になっていてよかったです

さらに、禍威獣や宇宙人のCGもとてもきれいで、ウルトラマンで見てきた怪獣のイメージが上書きされました。個人的には、ゼットンと変身後のメフィラス星人がかっこよかった。

メフィラス星人といえば、変身前の山本耕史さんのメフィラス星人もかなり胡散臭くて好きでした。キャストがハマっているとはまさにこのことで、斎藤工さんが、割りと表情をださない形で、宇宙人をやっているのに、山本さんがセリフに感情が乗っているにもかかわらず、人間っぽさがなくて、とても宇宙人ぽかったです

ウルトラマン(斎藤工)とメフィラス星人(山本耕史)が、二人で居酒屋で飲んでいるシーンは、不思議な風景過ぎて笑ってしまいました。

個人的な勝手な期待値部分はちょっと肩透かしを食らったものの、全体としては期待どおりの出来で楽しめました。

関連作品

ウルトラマン

ウルトラマンのリブート作品としては、こっちの漫画も大好きで、これが実写化されないかなと夢想していたのですが、なんか今回のウルトラマンを見るとなさ気な気がしてきました
(ネットフリックスで、アニメ化はされていますが)

シン・ジャパン・ヒーロー・ユニバース作品

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