先日終演した新宿梁山泊のジャガーの眼は、唐組では再演が最も多い作品ではないでしょうか。20年間の軌跡をまとめてみました。
2019年唐組版のキャストを追加!
目次
過去に上演されたバージョンの比較表
劇団、公演場所(劇場)、演出
当然ながら、すべてのバージョンは唐十郎さん作です
上演バージョン | 劇団 | 公演場所 | 演出 |
---|---|---|---|
1985年版 | 状況劇場 | 花園神社 | 唐十郎 |
1989年版 | 唐組 | 目黒不動尊大本堂裏境内(東京) /生國魂神社境内(大阪) |
唐十郎 |
1995年版 | 唐組 | 西新宿・屋台村/花園神社 | 唐十郎 |
1997年版 | 唐組 | 鬼子母神 | 唐十郎 |
2008年版 | 唐組 | 鬼子母神/三鷹の森 | 唐十郎 |
2014年版 | 新宿梁山泊 | 花園神社 | 金守珍 |
2015年版 | 日本の30代 | 駅前劇場 | 木野花 |
2019年版 | 唐組 | 花園神社/鬼子母神(東京)、南天満公園(大阪)、石巻市中瀬公園(宮城)、長野市城山公園(長野) | 唐十郎/久保井研 |
キャスト(田口、扉、くるみ)
上演バージョン | 田口 | 扉 | くるみ |
---|---|---|---|
1985年版 | 唐十郎 | 六平直政 | 田中容子 |
1989年版 | 長谷川公彦 | 大久保鷹 | 藤原京 |
1995年版 | 唐十郎 | 金井良信 | 桜井ひとみ |
1997年版 | 唐十郎 | 金井良信 | 飯塚澄子 |
2008年版 | 稲荷卓央 | 鳥山昌克 | 赤松由美 |
2014年版 | 大鶴義丹 | 広島光 | 水嶋カンナ |
2015年版 | 富川一人 | 町田水城 | 平岩紙 |
2019年版 | 久保井研 | 内野智 | 藤井由紀 |
キャスト(しんいち、夏子、サラマンダ)
上演バージョン | しんいち | 夏子 | サラマンダ |
---|---|---|---|
1985年版 | 菅田俊/千野宏 | 御旅屋暁美? | 大野まみ |
1989年版 | 千野宏 | 藤田明子 | 大野まみ |
1995年版 | 鳥山昌克 | 塩沢真理子 | 小名紫 |
1997年版 | 鳥山昌克 | 板垣桃子 | 宗像幹奈 |
2008年版 | 久保井研 | 多田亜由美 | 藤井由紀 |
2014年版 | 申大樹 | 森永理科/小椋麗華 | 渡会久美子 |
2015年版 | 井本洋平 | 延増静美 | 羽鳥名美子 |
2019年版 | 福本雄樹 | 福原由加里 | 月船さらら |
キャスト(Dr弁、少年)
上演バージョン | Dr弁 | 少年 |
---|---|---|
1985年版 | 金守珍 | ? |
1989年版 | 唐十郎 | 植村結子 |
1995年版 | ? | ? |
1997年版 | 稲荷卓央 | 藤井由紀 |
2008年版 | 丸山厚人 | 大鶴美仁音 |
2014年版 | 金守珍 | 大鶴美仁音 |
2015年版 | 少路勇介 | 鈴真紀史 |
2019年版 | 全原徳和 | 大鶴美仁音 |
2019年 唐組が再び!
私自身は、唐組もちょくちょく見に行っていましたので、唐組版のキャストはある程度想像していたのですが、しんいち役は意外でした。今回の舞台を見て、若者イメージだったのですが、久保井研さんや、鳥山さんがやっていることを考えるとそこら辺も演出次第ということかなぁと思いました。
以下2019年3月2日追記
今年、再びジャガーの眼が帰ってきます!
是非見に行きたいなぁ(と思って久しぶりにこの記事を更新しました)
以下2019年7月10日追記
行けませんでした(涙)
まねきねこさんの劇評を元にキャスト表をアップデートしました。
2014年に見た新宿梁山泊版の感想は以下です
1989年の唐組での初演版が抜けていませんでしょうか
田口:長谷川公彦
扉:大久保鷹
くるみ;藤原京
しんいち:千野宏
夏子:藤田明子
サラマンダ:大野まみ
Dr.弁:唐十郎
少年:植村結子
この公演の記録は以前劇団公認でVHSで商品化されていました。
コメントありがとうございます。そのバージョン、知りませんでした。
1989年当時僕は、福岡に住んでいて、福岡に来た唐組の舞台は見ていたのですが、おそらく東京のみで上演されていたバージョンなのでしょうね。
役者さん名は全て、見覚えがあります。(福岡にいらした時には、テントの設営などもお手伝いさせていただいたので、直接話しをさせていただいた方もちらほら。懐かしいです)
早速、記事修正をさせてもらいます。
お返事ありがとうございます。
1985年の初演は何度かNHKあたりで放送されてますよね
1989年のバージョンは、ビデオの一部がyoutubeにupされていて見ることができます。
1995年のはご存知かと思いますが「サラマンダ直し版」と副題が付いていました。
自分は1985年版と89年版のビデオを持っていますが、サラマンダとしんいちが同じキャストにもかかわらず全然違う仕上がりとなっていて、比べると面白いです。台詞も若干違いがあったように思います。
何度もすいません、1989年版の東京公演は「目黒不動尊大本堂裏境内」と、大阪公演が「生國魂神社境内」で行われています。
自分は95年版と2008年版を観に行っていて、どこかにパンフレットが取ってあると思いますので、わかったら「サラマンダ直し版」のキャストの?部分を書かせて頂きますね。
ジャガーの眼、ホントに良い作品ですよね。何度観ても、何度読んでも痺れます!
初演の頃、しんいち役を「菅田俊」さんも演じられていましたよー。背が高く、骨太のしんいちでした。因みに田中容子とは大学の同期でした。彼女が初めて張った主演級の作品。嬉しくて東京も大阪でも観劇しました。
コメントありがとうございます!かつ、承認、返信遅れて申し訳ありませんm(_ _)m
早速、記事修正しました。菅田俊さん、CMなどでたまに観ている方でした。
田中容子さんは、状況劇場を一時期支えた女優さんだったようですね。
私がよく読んでいるブログで状況劇場から唐組にかけて女優さんの変遷が書いてありました
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2011-01-04
あの李麗仙さん、緑魔子さんに変わって主演を演じたとはすごいですよね。
コメント失礼いたします。1995年の夏子役をやってました。しんいちは鳥山さん、くるみは桜井ひとみさんの時です。先輩とダブルキャストでした。塩沢真理子と申します。(旧姓です)ジャガーの眼、本当に素晴らしい戯曲でした。あの感動は一生忘れないでしょう。唐さんの田口も!
重原様
コメントありがとうございます。早速本文修正しました。
こうして、記事を公開すると色々な情報が集まってくるのがありがたいです。