仕事でWindowsを使い、私用でMacを使っていると、キーボードの使い勝手が異なることに戸惑います。特に頻繁に使うキーについては出来る限り同じような場所にあるようにしたいものです
Macで、細かいキーボードの設定を変更できるKarabinar Elementsをインストールして使ってみて、少し作業環境が改善したので記録にのこしておきます
目次
WindowsとMacでコントロールキーの意味が違う!!
Windowsを使っていた僕が、Macを買ってもっとも戸惑ったのは、このキーボードの意味の違いでした
WindowsのCTRLキーを使ったショートカット(例えばCTRL+Cでコピーとか、CTRL+Vで貼り付けとか)が、Macだとcommandキーとの組み合わせになります(command+C,command+V)
これが、単純にWindowsのCTRLキーとMacのcommandキーが入れ替えればすむというわけではありません。
例えば、日本語入力の際に僕はよく変換中の文字を半角に変換するCTRL+Oや英数字に変換するCTRL+Pをよく利用するのですが、これはWindowsもMacも共通してCTRLまたはcontrolキーです
そのため、CXV(コピー、切り取り、貼り付け)のみ、commandとcontrolを入れ替えたいというニーズが発生します
専用ソフトウェアの利用が必要
単純な、control/commandの入れ替えは、macのOSの設定で変更可能ですが、上記のように対象文字を絞り込んで入れ替えることができません
このような場合の為に、ソフトウェアのインストールが必要になります。それが、Karabinar Elementsです
かつては、KeyRemap4(その後名前を変えてKarabinar)というソフトウェアでこの変換を行っていましたが、一昨年のMacOSのアップデート(Sierra)で動かなくなってしまいました
尚、未だに「mac ctrl command 入れ替え」等で検索すると上記のKarabinarを利用したキーボードの入れ替えを推奨するページに出くわしますが、現在は使えません
Karabinarの後継として開発されたKarabinar Elementsで、今は入れ替えができます
Karabinar Elementsのインストールと設定
Karabinar Elementsそのものは、AppStoreにありません
以下のサイトからダウンロードしました(サイトは英語ですが、図解もあるのでややこしいことはないはずです)
以下のページの赤枠で囲ったダウンロードボタンをダウンロードしました(図は2018/04/08時点)
ダウンロード後の手順も図入りで、同一のページの下の方に手順が図入りで記載されています
CTRLとCOMMANDキーの入れ替え設定方法
CTRLとCOMMANDキーの入れ替えは、画面上から設定できるわけではありません
以下の画面の「Complex Modification」のボタンを押すと、以下の画面のようにルールを選ぶ画面がでます(インストール直後は、何もルールがありません)
そこで、「add rule」を押すと、ルールを追加できるのですが、この中にも、CTRLとCOMMANDキーを入れ替えるルールはありません(画面イメージ上にあるのは、後続の手順を踏んだ結果です)
で、Webからインポートをするボタンを押して、Webを開きます。以下のページが開きます
で、その中にようやくCTRLとCOMMANDキーを入れ替えのルールがあります(以下の図)
これをダウンロードします
提供されているルールが使いにくい!!
このまま使ってもいたところ、使いにくい事に気づきました
私は、Windows上でよくつかうショートカットは、以下のようなものがあります
- 編集系
- CTRL+X(切り取り)、CTRL+C(コピー)、CTRL+V(ペースト)
- IME操作系
- CTRL+U(ひらがな化),CTRL+I(カタカナ化),CTRL+O(半角化),CTRL+P(化)
この編集系が使いたくてCTRLとCOMMANDを入れ替えたかったのですが、IME操作系はMacでももともとCTRLに割当あてられている為、上記のルールだと全部CTRLとCOMMANDキーが入れ替わるとIME操作系が使えなくなります
設定ファイルを開いて改造
というわけで、CTRLとCOMMANDの内容を変える対象を絞り込む設定ファイルの作成を行います
上記の記事を参考に、ダウンロードしたKarabinarの設定ファイルを開きます。
Finder>移動>フォルダへの移動…をクリックして以下のようにフォルダを開きます
このファイルを開いてみると、拡張子で示されるようにjson形式で記述されています
{ "title": "Change control and Fn + letter keys to command and control keys", "rules": [ { "description": "Change left_control + letter to left_command + letter", "manipulators": [ { "type": "basic", "from": { "key_code": "a", "modifiers": { "mandatory": ["left_control"], "optional": ["any"] } }, "to": [ { "key_code": "a", "modifiers": [ "left_command" ] } ] }, { "type": "basic", "from": { "key_code": "b", "modifiers": { "mandatory": ["left_control"], "optional": ["any"] } }, "to": [ { "key_code": "b", "modifiers": [ "left_command" ] } ] }, 〜後略〜
これを見ると、個別のキー毎に対象となるCTRLとCOMMANDを置き換える設定を記載されているようです
ならば楽勝です
この中で、c,x,vのみを残して別ファイルにしました
以下は、そのファイルです(全文)
{ "title": "Change control and Fn + letter keys to command and control keys", "rules": [ { "description": "Change left_control + CXV to left_command + CXV", "manipulators": [ { "type": "basic", "from": { "key_code": "c", "modifiers": { "mandatory": ["left_control"], "optional": ["any"] } }, "to": [ { "key_code": "c", "modifiers": [ "left_command" ] } ] }, { "type": "basic", "from": { "key_code": "v", "modifiers": { "mandatory": ["left_control"], "optional": ["any"] } }, "to": [ { "key_code": "v", "modifiers": [ "left_command" ] } ] }, { "type": "basic", "from": { "key_code": "x", "modifiers": { "mandatory": ["left_control"], "optional": ["any"] } }, "to": [ { "key_code": "x", "modifiers": [ "left_command" ] } ] }, { "type": "basic", "from": { "key_code": "z", "modifiers": { "mandatory": ["left_control"], "optional": ["any"] } }, "to": [ { "key_code": "z", "modifiers": [ "left_command" ] } ] } ] } ] }
これをファイル名を数字のみにして上記のフォルダに保存しました(フォルダ内の19680801.jsonがそれです)
数字であれば、なんでも良いようです(将来的に何か別のものと被らないように)
出来上がった設定を有効化
保存すれば、以下のようにRule追加画面に表示されるので、Enableボタンで有効化します。
これで、WindowsとMacを両用している僕にとって、なんとか同じ作業環境になりました
MacOSのバージョンアップで、Karabinar(KeyRemap4)が使えなくなって、一時期諦めていたのですが、揃えてみると本当に快適です!
その他詳しいKarabinar Elementsの設定については、以下の記事が詳しいです
以上 Windowsを仕事で使う僕が、Macでコピペのショートカットを同じように使えるようにするための設定をした記録です
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