[劇評]大森カンパニープロデュース「いざなひ」@小劇場B1(下北沢)
大森カンパニープロデュースの「いざなひ」は、コンセプトである「人情喜劇」に違わぬ笑えるところが随所に散りばめられながら、「ほろっと」と泣けるウェルメイドな物語でした。誰にでもオススメできる安心できる舞台でありながら、少し…
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2017.12.19 清角克由
大森カンパニープロデュースの「いざなひ」は、コンセプトである「人情喜劇」に違わぬ笑えるところが随所に散りばめられながら、「ほろっと」と泣けるウェルメイドな物語でした。誰にでもオススメできる安心できる舞台でありながら、少し…
2017.12.12 清角克由
遅ればせながら、映画「メッセージ」を見ました。原作短編小説は随分前に読んでいて、正直映画化といわれてピンとこなかったのですが、監督が最近話題になっている「ブレードランナー2049」と同じと知り、予習も兼ねてみました。原作…
2017.11.29 清角克由
燐光群の「くじらと見た夢」は、いつものように膨大な取材に裏打ちされた情報量に富む考えさせられることが多い舞台でした。一方で、群像劇であるが故か、個々のキャラが立っておらず、スタッフワークも地味だったこともあり、観劇後の高…
2017.11.25 清角克由
こまつ座の「きらめく星座」は、戦前の暗くなる世相の中で、歌謡曲と笑いを通して庶民の生活を映し出す舞台。演劇賞を受賞した秋山菜津子さんが従来のイメージと大きく異るコディエンヌぶりを発揮して舞台を引っ張るのが印象的でした。こ…
2017.11.14 清角克由
スターウォーズのスピンオフで、エピソード4の前日譚的な位置づけの物語です。シリーズ4を知っている身としては、登場人物が誰も生き残れないことがわかっているというバッドエンド決定の物語。スターウォーズシリーズの映画としては、…
2017.11.09 清角克由
シリーズ制覇している北野映画の最新作にして最終作「アウトレイジ 最終章」は、今までの作品の全ての決着をつける作品でした。北野映画特有の醒めた主人公の描写と、怖いけどその怖さが目に見えない独特なカメラワークは健在で、ちょっ…
2017.11.06 清角克由
まごころ18番勝負の「汝、公正たれ」は、演劇という範疇に収まっていない新感覚のライブエンターテイメントと呼んでも差し支えないほどの不思議な経験をさせてくれる舞台です。 劇団 まごころ18番勝負 題名 汝、公正たれ Let…
2017.11.01 清角克由
仕事上で、書く文章のスピードと、内容に二十代の頃からずっと悩んでいます。今では、苦手意識は少しは薄らいだきましたが、書くスピードについては、満足していません。上坂徹氏の著書「超スピード文章術」は、そういった私を含め、ブロ…
2017.10.22 清角克由
月刊「根本宗子」の「スーパーストライク」は、4人だけの舞台とは思えない濃密な舞台です。2時間の上演時間はあっという間にすぎました。根本宗子さんの脚本が、思った以上に計算され尽くされていて展開の推移から目が離せません。四人…
2017.10.21 清角克由
前半はジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」を思わせます。後半はシンギュラリティまで包含しています。そう考えると本当に「サビエンス全史」の名にふさわしい大著になっています。イスラエル大学の教授という背景を考えるとナチ…