基本的に、「技術の普及」という面においては、インフラが遅れていた国ほど、一気に最新の技術を導入、普及させやすい。 抵抗勢力の利害調整や、過去のインフラとの整合性をあまり考えなくて済むからだ。日本が欧米以上に携帯コンテンツ先進国であったり、数年前の韓国のインターネットの一般層への浸透率を見ればわかりやすいと思う。
現在、これから上ってくる本命国家は、中国とインドだ。個人的には、あの20億超の人々になにかしらの最新インフラが普及しきったとき、世界レベルで何かしらのパラダイムシフトが起きると考えてる。そして今のタイミング的に考えれば、それはおそらく携帯電話がそのポジションに来る。 ちなみに現在、インドは毎月700万人が新規携帯に加入してるんだとか。
なるほどなぁと感心したので書く。
実際、自分が仕事をし始めた頃にパソコンがここまで普及する時代は予測できなかった。ITの世界ではある程度有名な某企業に勤めていたわけだが、そこのテクノロジーの専門家さえ「パソコンがここまで高機能になり、ビジネスの世界で使われるようになるとは思わなかった」と漏らしていたのを聞いたことがある。実際私が仕事が就職した最初の10年(1991~2001)は、子供のおもちゃであったパソコンが急速にビジネスシーンに広がった10年でもあった。確か、就職した頃のビジネスシーンで活用されていた主なマシンはワークステーション。これからはワークステーションの時代だと先輩から言われた気がする。
幸か不幸か、私は新卒時にメインフレームのプロジェクトに配属されてCOBOL三昧の生活を送った後、いきなりWindows3.1とNetwareでクラサバを作ると言う悲惨な仕事をした為、とうとうワークステーションで開発すると言う時代のあだ花的な仕事はしないですんだ。別に未来予測に長けていたわけでもない。
となれば、携帯電話がどこまで高機能化し、ビジネスシーンで重要になるか分からない。偶々今見ていたテレビでタレントが携帯電話の計算機機能で会社の経理をする云々と発言して、周り中から突っ込みを受けていた訳だが、10年いや5年たったらこの突っ込みが笑えるかどうか…
「京セラが中国市場から撤退 日本の携帯メーカー姿消す」
と思ってたらこのニュース。日本の携帯メーカーは鎖国をしている状況は恐らくかなり深刻な気がする(まったくそれ系の業界にいないのでなんともいえないが)
「インドITに減速感・10―12月、大手4社増収率伸び悩む」
ついでにこんなニュースも。最初のBlogでも言われている事だがインドの企業に直接投資する手法はないが、IT企業になら投資信託とかであるんじゃないかな。
「インド株とは?インド株投資事始」
探せば出てくるもんですね。こんな便利なサイトがありました。ADR(米国預託証券)という仕組みを使えば国内の証券会社からでもインド株が買えるようですね。
マハナガール・テレフォン・ニガムと言う会社が元はインド政府によって設立された通信会社。こちらのサイトだとすぐに花開くかどうか…と書いてありますが、この辺は読みですね。今が減速懸念で買い時なのかもしれません。
ちなみに、インドのITエンジニアは必ずしも安くない、中国の方が安い。能力が高く英語がしゃべれるので使っているだけで、中国が台頭してくればすぐ乗り換えられると友人がのたまっているのを聞いたので、インドのIT株は長期的には下落方向かなぁと思っています。
いや、まだインド株に手を出すほど余裕はないんですけど。
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