結局中国はどういう態度でこの問題に臨むのか

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南オセチアの分離独立問題について、ロシアが独立承認を行い、日米欧が反発するという事態が進行しています。

南オセチアの住民の多くは、元々ロシア統合を望む勢力が多く、現在でもパスポートはロシアのものを使っているという話を読むと、ひとえにロシアの陰謀によりグルジアの国土の一部を搾取しようとしているという感じでもないような気がします。

そういう意味では、欧米が真逆の反応をしているといっていい、コソボ独立や、中国におけるチベット・東トルクメニスタン問題と重なる部分が多分にあると思います。そして、ロシアの立場に立ってみれば、欧米がダブルスタンダードに立っているという風に思っていてもしょうがないのではないかと感じます。

メドベージェフが冷戦も辞さずとか言っていますが、冷戦どころか、保有量1、2を争う核兵器を使う熱い戦争に進展する心配がないのか不安になります。

過去の冷戦構造においては、中国はロシア(ソ連)の支援を受け、支援をするという関係の時期もありましたが、今は中国も国内にチベット・東トルクメニスタンの問題がありますから、簡単に分離独立を支持する立場には立てないでしょう。

昨日モスクワでメドベージェフ大統領と胡 錦濤主席が会談した際も、胡 錦濤主席は「当事者の話し合いによる解決」を望んだという事だが、まさに、アメリカや日本が中国に向かってつい数ヶ月前に言った言葉と同じで、ほとんど実効的に解決にはなんの役にも立たない発言です。

日本はともかく、中国が今回のグルジア問題に完全に無関心でかつ「両者の対話による解決」などという曖昧な立場を維持する事はそう長くはできないのではないか。中部アジア地区にはロシアと国境を接するところもありますし、ロシア支持(=民族自立支持)は、自国の立場を危うくすることになりかねない。

最終的に中国が、ロシアの政策に対しての反対の立場をとってロシア包囲網を完成させれば、今回の件は、(表向きは)民族自決を支持するロシアを他国が包囲するという二次大戦時の日本のような状況になってしまいます。資源がある分、ロシアがマジになって戦争を始めれば、ただ事にはならないように思います。勿論、国際流通をはじめとする互いの相互依存が進んでいる現在、なんらかの軍事衝突以外の解決を見て欲しいとは思いますが。

逆に、中国がロシアと組んだ場合、欧米からの批判に更にさらされることになるでしょう。

なんかまとまりませんが、恐らく今世界は北朝鮮とかに関わってる場合じゃないという気分なんではないかな。だから、駄々っ子みたいに北朝鮮はまた、なんか言ってても「しょうがねぇなぁ」と思って無視を決め込んでいるんじゃないでしょうか?。

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