実家の近く(舞台は広島県県北三次市近辺の話なのです)の話と言うこともあって、親近感をもって見に行きました。そうでなければ、全編人形劇のこの舞台を見たいとはおもわなかったと思う。人形による表現力の多彩さが印象に残った。
劇団 | ITOプロジェクト | ||||
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題名 | 平太郎化物日記 | ||||
公演期間 | 2007/02/03~2007/02/04 | ||||
作/演出 | 天野天街 | ||||
出演 | 飯室康一(糸あやつり人形劇団みのむし) 、五味美恵子 西宮小夜子(ねぎぼうずSAYO) 、ふたむらととこ(パペッツンマイムシアターうさぎ小屋) 、山田俊彦(人形劇団ココン) 、植田八月 、竹之下和美 、西塙美子 | ||||
劇場 | ザ・スズナリ(下北沢) | ||||
観劇日 | 2007年2月4日(ソワレ) |
目次
【ストーリー】
江戸時代に実在した平太郎という武士の息子が経験した30日間にわたる妖怪との邂逅記。
【感想】
この平太郎化物日記と言うのは、江戸時代のお話で、化け物がたくさん出てくる物語です。一応創作ではなく、事実として伝わっており、主人公である平太郎の子孫に当たる人も今ちゃんと生きています。
なんで、そんなことに詳しいかと言うと、この話、私の実家の実家近くの広島県三次市近郊に伝わる話だからです。
「『稲生物怪録(いのうもののけろく)』~平太郎が耐えた30日間の軌跡~」
江戸時代、広島県は三次市に存在した三次藩の藩士、稲生平太郎(いのうへいたろう)が体験したとされる30日間に及ぶ怪異との戦いを纏めた『稲生物怪録』。
とにかく、ベタな「触らぬ神に祟りなし」な教訓を持つ稲生物怪録だが、それ以上に30日間毎日怪異が続いたことと、その怪異がユニークであること、最終的には妖怪の方が折れてしまうことなどから数多くの派生本が作られ、伝わっている。
数年前に広島に帰ったときに、ドライブで三次に行って、たまたまドライブインだかなんだかで、この話が糸あやつり人形劇になって天野天街さんの演出で公演されたことを知ったのですが、そのときは見損ねていました。
数年ぶりの再演でようやく思いを果たすことができました。
実は、見るまで全部が糸操り人形による劇だとおもっていなくて妖怪のみが人形で、主人公の平太郎とか人がやるものだとおもいこんでいました。
さすがに、人が普通に出てくる舞台を見慣れた身としては全編人形劇というのは結構つらいものがありました。(30日間のお話ということで、一日づつやるんですが、途中で表情のない人形を見ているのが正直つらくなりました)
ただ、奇想天外な話を映像等を使わず人形でここまで表現する表現力には感嘆するほかなく、途中から加速する話の展開によって舞台から目を離すことができなくなり、最後にはあっという間に終わったと感じることができました。(立ち見でなければ、前半もきっとつらくなかったと思います)
今回は、思いついたのが遅く、当日券で一番後ろから立ち見でした。実は立ち見になると聞いたときは相当なやんだのですが、見てよかったと思っています。ただ、トシだな、立ち見の後は相当つらかったです200
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