[劇評]「星ノ数ホド」@新国立劇場小劇場

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hoshinokazuhodo並行宇宙理論を元にした、二人の男女の恋の行方の様々な成り行きを見せてくれる舞台は、実験的な舞台ではある。が、出演者を二人にしぼり、二人の恋の成り行きに絞り込んだことで、見やすい舞台にはなっていた。同じシーンを繰り返しながら、少しづつ違う結末の会話を続けるというのは、見ている以上に役者さんは大変そう。それをこなした二人に、特にすこしづつ違う感情を微妙に演じ分けた鈴木杏さんが良かった。

劇団 新国立劇場
題名 星ノ数ホド
公演期間 2014/12/03~2014/12/21(全22回公演)
演出 小川絵梨子 ニック・ペイン
出演 鈴木杏、浦井健治
劇場 新国立劇場 小劇場(初台)
観劇日 2014/12/15

平日昼間の公演で、そんなに混んでいるとは思わなかったのですが、朝一に電話してようやくチケットが取れました。しかも、バルコニー席の一番前なので、舞台が見きれてしまう座席。新国立を舐めてました。
それでも、見に行ってよかったと思いました。二人芝居ということである程度当たり外れがあることを予測していたのですが、今回の舞台は当たりでした。

養蜂家と宇宙物理学者というカップルというあまり馴染みのない職業同士のカップルですが、宇宙物理学者になっている理由は、この舞台自体が並行宇宙論をベースにしたストーリーだから、その理論を説明させるシーンが必要だったからなんですねぇ。

ただ、平行宇宙論がテーマの演劇というよりも、男女二人の出会いから別れまでについて、それこそ星の数ほどの可能性を見せながら、切ないストーリーにするという試みの為に「平行宇宙論」という言葉が使われただけでした。

ほんのちょっとの言葉の行き違いや、状況の違いで二人は様々な結末を迎えていく。一度にたくさんの舞台を見たような、それが全て一つの舞台だったような、不思議な感覚が後に残る舞台でした。

個人的には、鈴木杏さんの生着替えがあった場所が、僕の位置から見きれなかった(反対側だと見きれたのではないだろうか)のは、ラッキーでした。

当日券で芝居を見るというのも、たまにはいいもんです。

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