You are the TOPで共演を果たすことができなかった、鹿賀/市村両氏の共演ということで話題になった舞台
いい舞台だと思うが、いかんせん長すぎる。やはり寝てしまった
この脚本をやるならば、この組み合わせしか考えられないとは思う。しかし、このキャストでやるならば、もっと面白い脚本がいっぱいあるような気がする。
大作ではあるが、客席はそんなに喜んでいないような気がする
劇団 | ホリプロ | ||||
---|---|---|---|---|---|
題名 | デモクラシー | ||||
公演期間 | 2005/02/11~2005/04/10 | ||||
作 | マイケル・フレイン | 演出 | ポール・ミラー | ||
出演 | 鹿賀丈史、市村正親、近藤芳正、今井朋彦、加藤満、小林正寛、石川禅、温水洋一、三浦浩一、藤木孝 | ||||
劇場 | ル・テアトル銀座(銀座) | ||||
観劇日 | 2005年3月26日(マチネ) |
【ストーリー】
1969年、西ドイツの首相となったヴィリー・ブラント(鹿賀丈史)。執務室にはエイムケ(近藤芳正)、ヴィルケ(石川禅)、ボディーガードのウーリー(小林正寛)らブラントを支える秘書たちや、ブラント内閣の重鎮ヴェイナー(藤木孝)とシュミット(三浦浩一)、内務大臣のゲンシャーとその部下ノラウ(温水洋一)らが出入りしている。ある日、エイムケは新内閣には一般市民の意見を取り込むべきと、平凡な党員のギョーム(市村正親)を秘書に抜擢する。しかしギョームは東ドイツのスパイだった。彼はボスのアルノ(今井朋彦)を通して西側の情報を流していた。そんな中、Gの頭文字がつくスパイが潜入しているという報告を得たヴェイナーは水面下で捜査を始める。 一方、初めはブラントに敬遠されていたギョームだったが、ブラントの遊説が決定し、同行することになる・・・。
【感想】
僕の中で評価をしにくい作品です。前半、寝てしまったからというわけではないのですが。
かなりよい芝居だと思います。戦後のドイツに実在したスパイの話であり、エキサイティングな舞台です。
市村さん、鹿賀さんの配役も素晴らしく、大統領役の鹿賀さんの存在感、その大統領を愛してやまない東側のスパイ役の市村さんの役は、この二人の組み合わせ以外で今の日本で実現することは不可能だと思います。
この脚本を国内で日本語で上演することが目的なら、この芝居は大成功だと思います。
しかし、私はこの作品ではなく、この二人の共演を見に行きました!
わがままかもしれませんが、この二人が共演し、更に他の実力派の共演陣を見渡した時、この脚本ではその魅力が十二分に伝わってこない気がするのです。
脚本が、難解で、かつ長すぎると思います。
もっと軽妙で、動きのある(鹿賀さん/市村さんの歌、ダンス)舞台のほうが観客の期待によりこたえられるものなのではないでしょうか?
特に、幻になった三谷作品での二人の共演を期待してしまっていたが為に余計に、本作に対しては余計な思い込みがあったのかもしれません。この芝居を本当に楽しむための心構えができていませんでした。
ただ、この重くるしい芝居を軽妙に演じる市村さんの実力には心底驚嘆はしましたが。
あと、今井さんの役はかっこよかったです。雰囲気もよく、見ていて気持ちよかった。
コメントを残す