[劇評]Company Free Style「Complex Party」@アトリエフォンテーヌ

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ありえないナレーションによるスタート、卓越した歌唱力、寒いギャグ、ほれぼれするダンス、とってつけたような不可解なストーリー、セミプロ級の役者陣、意味不明のモノローグ、心に響く歌と音楽とまさにおもちゃ箱をひっくり返した様な舞台。めまぐるしく変わる雰囲気に翻弄される2時間。

劇団 Company Free Style
題名 Complex Party
公演期間 1997/03/06~1997/03/09
作/演出 JUNGO
出演 萬谷法英、桑原麻希、阿部よしつぐ、史桜、KAZZ、村井麻友美、角川裕明、局田奈都子、原慎一郎、井上珠美、若泉亮、今泉りえ、藤澤知佳、三宅文子、水崎蘭
劇場 アトリエフォンテーヌ(六本木)
観劇日 2005年9月19日(ソワレ)

【ストーリー】

毎週のSHOWTIMEを売りにするカフェ カフェイン。その怪しい店長は柄にもなく、コンパを企画するが常連さんに対して、ちゃんと説明できないために、むりやりおのおののコンプレックスを語り、傷を埋めあう「COMPLEX PARTY」なんていうものをいいだして….

【感想】

小泉自民の大勝と北朝鮮の相変わらずのわがままに、「独裁政権」の意味を思わず考える日々。ただし、この芝居を見て、演劇には民主主義より独裁政権のほうがいいのねと思いました。

あくまでも、芝居つくりの話です。(政治の議論をする気はありません)

この芝居は、出演しているすべての人を幸せにしようとして(すべての人の意見ややりたいことをやろうとして)、結局失敗してしまっているように思いました。

ある意味独裁的な「演出家」や「主役スター」がいないとこうなってしまうという意味では、過去にも、このような芝居を何度も見てきたように思います。(昔は脚本が悪いとか、演出家が悪いとか言ってましたが、最近違うと思いはじめました。作る体制の問題だと思います。)

具体的には、三つの過剰なものが芝居の全体のイメージをかなり悪くしています。

1つめ、過剰なモノローグ(今回はさすがミュージカル俳優ばかりということもあり、歌ということもありましたが)。ほぼ全員がモノローグをしていたような気がします。しかも、ほとんどは芝居のストーリーに何も関係のない。2つ目が出演者。いくらなんでも、この劇場でこの脚本で、人が出すぎです。3つ目は、(2つ目があるからこうなるんでしょうが)色物キャラです。ショーが大好きな店主、売れないシンガーソングライター、なまりのきついカメラマン、あやしいギョーカイ人、etc 色物多すぎです。誰か一人ならば印象に残ったでしょうが、いっぱいいすぎてわけわからなくなっています。

とけなしてばかりですが、実はここの俳優さんの洗練された歌やダンスは惚れ惚れしながら見てました。この至近距離でみられるのは幸せかもしれません。(演技力には、人によって相当差があったように思いましたが)

おそらく、キャストのレベルの高さが、客席を巻き込んでとてもすばらしい(楽しい) 雰囲気の舞台になっていたと思います。

この中の誰かがまた、別の舞台に出るというのであれば見てみたいと思うと思います。

ただ、同じ座組みもう一度やるといわれたら、微妙かもしれません。みんなが主役をやろうとする舞台は結局誰一人主役になれていないため、見るほうも疲れてしまいます。

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