[映画評]アントワーン・フークア監督「Michael/マイケル」@MOVIX広島駅(広島)

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マイケル・ジャクソンの伝記映画「Michael/マイケル」を観てきました。誰もが知る名曲の数々を大画面で浴びられる上に、父ジョセフからの自立という一本筋の通ったストーリーで、非常に分かりやすい成長物語になっていました。スーパースターになった後のいわゆる「ダークサイド」には触れない構成で、読後感の明るい映画として美しくまとまっていました

題名 Michael/マイケル
脚本 ジョン・ローガン
監督

アントワーン・フークア

出演者 ジャファー・ジャクソン:マイケル・ジャクソン
ジュリアーノ・クルー・ヴァルディ:幼少期のマイケル
コールマン・ドミンゴ:ジョセフ・ジャクソン
ニア・ロング:キャサリン・ジャクソン
ケンドリック・サンプソン:クインシー・ジョーンズ
マイルズ・テラー:ジョン・ブランカ
映画館 MOVIX広島駅(広島)
鑑賞日 2026年7月10日

目次

熱心なファンではなかったのですが…

マイケル・ジャクソンについては、リアルタイムで彼の活躍を見ていた世代ではあるのですが、僕自身そこまで熱心なファンだったわけでもありません

そのため、今回は別に観に行かなくてもいいかな…と思っていました

が、周囲の評判が非常に良いこと、そしてやはり彼の残した名曲やダンスを改めて大画面で観ておきたいという思いもあり、映画館に足を運びました

ここからはネタバレします

劇中の曲、全部耳に残っている曲でした

彼の曲をすべて追いかけていたわけではないものの、劇中に登場する曲は『ビリー・ジーン』しかり、『ABC』しかり、『スリラー』しかり、『バッド』しかり、どれも自然と耳に残っている有名な曲ばかりでした

やはり彼が一時代を築いたスーパースターであったことは間違いないと、改めて実感させられました

「ジャクソン5のマイケル」から、いかに自立するかの物語

今回の映画のポイントは、父親のジョセフ・ジャックソンからかなり厳しい指導を受けながらデビューを迎え、そこからどのように自立していくかという点にあります

マイケル・ジャクソンという一人の人間が、「ジャクソン5(ジャクソンズ)」というグループの中から、いかにして独立したソロアーティストになっていったかというプロセスに焦点が当てられていました

ストーリーは非常に分かりやすく、全編を通してマイケルの名曲が生まれる過程が描かれているのですが、その一つ一つが彼の成長物語にしっかりと繋がっています

クライマックスは、父への決別宣言

面白かったのは、幼少期にベルトで叩かれるような折檻を受けながら指導されていたマイケルが、ソロアルバムを作ることになった際の見せ方です

最初は「自分で父親に伝える」と言いながらも、結局はレコード会社の人に言ってもらうよう頼んだり、挙句の果てには弁護士を介して父親を解雇しようとしたりします😅

しかし最終的には、ステージ上からではあるものの、父親の目をまっすぐ見つめながらジャクソン5としての活動はこれが最後だ」と自分自身の言葉で言い切ります

ここが映画のクライマックスになっており、非常に一貫した見事なストーリー展開だと感じました

知らなかったマイケルの素顔

これまで彼の楽曲とダンスくらいしか知らなかったので、デビューに至るまでの生い立ちや、父親とこれほどまでに険悪な関係だったことなどは新鮮な驚きでした

また、当時リアルタイムで知っていれば大事件だったであろう、ペプシのCM撮影中に髪が燃えて生死をさまよった事故なども描かれており、これらがその後の彼の人生に大きな影響を与えたことがよく分かりました

「ダークサイド」には触れない、明るい読後感

映画としては、彼が父親から独立を果たすところで幕を閉じます

そのため、スーパースターになった後に世間で取り沙汰された、いわゆる「ダークサイド」の部分には触れられず、非常に明るい読後感の映画として美しくまとまっていました

ただ、どうやら最初からそうではなかったようです。映画を観終わった後、読んだ映画の記事(プロデューサー)によれば、かなり大幅なカットが行われたようで、もともとはこんな終わり方ではなかったようです😂

―本作はマイケルが初のソロツアーで世界を回っていた1988年のシーンで終わっています。当初のバージョンでそれ以降の時代も描いていたところ、諸事情で相当部分のカットと再撮影を余儀なくされたことは、日本でも広く報じられました。

以上 アントワーン・フークア監督の「Michael/マイケル」の感想でした

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