PARCO/遊気舎「人間風車」過去キャストの一覧

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もうすぐ、開幕するPARCOプロデュース「人間風車」。14年ぶりの再演です。過去の全てではありませんが、僕も3度めの観劇に行くことが決まっています。
今回は、物語の内容の概略と、過去のキャスティングの歴史を振り返ってみたいと思います。

目次

「人間風車」という作品について

遊気舎の作品で、大王こと後藤ひろひとさんの作品です。題名もそうですが、中にたくさんプロレス技の名前が出てきます。

 別にプロレスものというわけではなく、売れない童話作家と知り合った女優の間の物語です。

 恋物語という側面がないわけではありませんが、どっちかというとホラーに分類すべき作品です。(後半一気にホラーになる)

 過去には、3回上演実績があります。(演劇感想文リンク調べ! )1回が、遊気舎で、残りの2回はPARCOプロデュースです。遊気舎は、役者の個性がとても出る舞台が多いのですが、この作品は物語性が高く、遊気舎よりは、プロデュース作品としたほうが生きる作品だからかもしれません。

僕が過去に観た2バージョンは…

僕自身は、遊気舎版(1997年)と、PARCOプロデュース版(2000年)を観ています。


キャストの比較表

キャスト 平川
(売れない童話作家)
アキラ
(TV女優)
サム
(公園の青年)

1997年(遊気舎)
 演出:後藤ひろひと

三上市朗さん 楠見薫さん 山本忠さん
2000年(PARCO)
 演出:G2
生瀬勝久さん 斉藤由貴さん 阿部サダヲさん
2003年(PARCO)
 演出:G2
入江雅人さん 永作博美さん 河原雅彦さん
2017年(PARCO)
 演出:河原雅彦
成河さん ミムラさん 加藤諒さん

念のために言っておきますが、3人芝居ではありません。というか、この3キャスト以外に相当たくさん役者さん出ます。

ただ、この3人のキャストが一番話しの根幹に関わるので、あえてこの三人だけを比較してみました。

平川という役

平川役は、童話作家という位置づけで、語りの力がすごくいる役者さんである必要があります。僕が最初に観た遊気舎版でも、ここだけは客演の三上市朗さん(写真の左上)の方がやっていましたが、なぜ客演を迎えたのかわかった気がしました。生瀬さんも、そこら辺は印象が強かったです。(入江さん版は観ていない)。なので、成河さんについても、物語を語る力がどのくらい示せるかが、この役のキーですね。

アキラ役

この役は、平川に恋心を持たれる役で、親しみやすいけど美人という役柄(テレビ女優という設定はそういう意味?)。初演時の楠見さんも、当時の遊気舎ではいつもヒロインでしたし、この役をやる女優さんは安心感が命ですね。斉藤由貴さん、(観ていませんが)永作さんもフィットしていると思います。舞台で見るのは初めてですが、今回の配役のミムラさんも、系統が同じだなと思います。

サム役

この役こそが、舞台の成否を決めると言っても過言ではないと思っています。実は、僕はこの舞台で阿部サダヲさんを見るまであまり阿部サダヲさんの顔と名前が一致していないくらい興味を持っていない役者さんだったのですが、この舞台で彼の底力を感じ取ったという印象的な舞台です。
実は、観ていない版では、河原雅彦さんがこれをやると聞いて、「うーん」と思った覚えがあります。河原雅彦さんのイメージが大人過ぎて、この役のイメージに合う感じがしなかったのです。それで観なかったというわけではありませんが….。今回の加藤諒さんのキャスティングは、そういう意味ではとても魅力的です。

ちなみに、初演の「山本忠」さんは、既に役者を引退されていることもあり、写真を見つけることができませんでした。

楽しみです!

とはいえ、最後に見てから10年以上。見る側の僕も変わっていますし、演出も違います。どんな舞台になるかとても楽しみです。

といわけで、東京千秋楽を観劇してきました!以下に感想記事をまとめました。(2017/10/11追記)

以上 PARCO/遊気舎「人間風車」過去キャストの一覧についての記事でした!

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2 件のコメント

  • [劇評]PARCOプロデュース「人間風車」@東京芸術劇場 プレイハウス(池袋) | 演劇とかの感想文ブログ へ返信する コメントをキャンセル

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