先日、第24回読売演劇大賞が、発表されました。先日のノミネート情報はこちらに記載しました。この中から、選ばれました。
ノミネート作はいずれも評判の舞台で俳優さん、誰があるいはどの劇団が大賞かなと思っておりましたが、大賞に選出された方にはびっくりしました。
目次
大賞・最優秀スタッフ賞は、堀尾幸男さん
今回の大賞は、野田地図「逆鱗」、世田谷バプリックシアター「遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」の舞台美術を担当された堀尾幸男さんが選ばれました。何がすごいって(僕だけがそう思っているのかもしれませんが)、俳優でも劇団でもなく、スタッフの方が大賞を取ったというのにびっくりしました。と同時にとてもうれしい気持ちになりました。
演劇は、本当に総合芸術で、舞台美術、照明、衣装、音響効果、広告美術等々の観客には、直接目に触れない担当者の人々がいなければ、成立しない芸術です。
そういう意味で、そのスタッフの方が大賞を授賞するという判断をした選考委員の方にも拍手を贈りたいと思います。
かつては、印象的な舞台美術といえば、朝倉摂さんが印象的ですが、これからは、堀尾さんが舞台美術を担当した舞台を観に行きたいと思いました。(ちなみに、色々調べると堀尾さんの舞台美術を見たことがありました。2001年の新国立劇場「贋作・桜の森の満開の下」を見ていました。最後の圧巻の桜の散るシーンが印象に残っている舞台です)
最優秀作品賞は、「ジャージー・ボーイズ」
東宝「ジャージー・ボーイズ」も、今年は話題になった芝居でした。ミュージカル系では、「キンキーブーツ」も話題でしたが、そっちの主演の三浦春馬さんは杉村春子賞を受賞しています。
最優秀男優賞は、中川晃教さん
ミュージカル界では、既にレジェンドのような感じですね。あまりミュージカルを見ない僕は、中川晃教さんの舞台というと2004年の東宝「SHIROH」だけなのですが、圧倒的な歌唱力に圧倒されたのを覚えています。
最優秀女優賞は、鈴木杏さん
鈴木杏さんは、僕自身好きな女優さんの一人なのでとても嬉しいニュースです。(受賞の対象作は見ていませんorz) 初めて、舞台女優として意識したのは「ロミオとジュリエット」で、あまりにも愛らしいジュリエットにそれまでのロミオとジュリエットの中のジュリエット像が塗り替わりました。
ほぼ同時期に劇団☆新感線「髑髏城の七人(アオドクロ)」で、ハスッぱな娘をやったりしていたのですが、2014年に見た「星の数ほど」では、とても大人な女性を演じていて、「おとなになったなぁ」と感慨に勝手にふけっておりました(なんで上から目線>俺)
最優秀演出家賞は、ケラリーノ・サンドロヴィッチさん
ケラリーノ・サンドロヴィッチさんが、昔バンドをやってた(有頂天)ってもう最近彼の芝居を見に行く人はしらないんじゃあるまいか。 僕自身は、ケラさんの印象は、当たりハズレが激しい印象があり、ちょっと構えてしまいます。面白い時にはめちゃくちゃハマるのですが、ダメな時は本当にダメ。それが、天才の証かもしれませんが。 当たりはこれ↓
はずれたのはこれ↓(個人の感想です) とはいえ、かれこれ10年以上ケラさんの舞台観ていない計算。そろそろ観に行くか(だから、何故上から目線なんだ>俺)選考委員特別賞は三浦基さん
三浦基さんは、地点の作・演出をされています。まだ、地点の舞台は見たことがないので、観に行きたいと思っています。 優秀賞として、前回のノミネートの時に上がっていた方が、受賞されています。
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