議会制民主主義はいらない

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橋下知事は何でもかんでも住民投票で決めるならば議会制民主主義はいらないといったようだが、至極正論だと思う。但し私の結論は氏とは逆方向になる。

すなわち、できる限り住民投票で主要な政策への住民意志をその時点の民意に求めるべきだ。政策上の選択肢が現れたときにその選択を住民投票で決めるべきだ。

勿論、住民投票には現時点では多額の費用がかかるためしょっちゅう住民投票を行うこと自体の難易度は高い。しかし、民主主義をうたうのであれば、間接よりも直接の方がより民意を反映した政策決定が行われると僕は信じている。

ネットの進化はそのための強力な武器になるはずだ。コンピュータリテラシの偏在(特に高齢者に対してのケア)や個人の認証等課題は多く、選挙さえもネットを利用したものになっていない現在、ネットを使った直接民主主義は絵空事でしかない。

しかし、絵空事であるからネット直接民主主義に向かう制度整備をしないでいいということにはならない。橋下氏が言う「全部住民投票にして議会制民主主義をいらない」まではいかなくともその権限範囲を狭める方向にもっていく議論をしてもいいんじゃないだろうか?

政策への理解の促進、なりすまし投票の防止、今回の国防問題という国策に対して一地域住民の票が効力を及ぼすのかと言う住民投票の効力の範囲等、議論すべきことは多いが、それでも代理人を立ててその代理人(議員)がどうするかをただ見守っているだけの現状よりは、直接に政策ごとに民意を問う直接制民主主義に向けた議論を行い、そちらに向かう方が健全な政治が望めるような気がするのだが…いかがだろうか。

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