[劇評]弥々の会「弥々」@東京芸術劇場小ホール(池袋)

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劇団 弥々の会
題名 弥々
公演期間 1997/10/22~1997/10/26
矢代静一 演出 毬谷友子
出演 毬谷友子
劇場 東京芸術劇場小ホール2(池袋)
観劇日 1997年10月24日

前評判が最高だっただけに,ちょっと期待はずれ。

 でも、充分人に勧められる作品。きっと、男と女では、感動の仕方が違うんだろうな。
 少なくとも,僕は弥々に共感して泣いてしまうことはない。

 ただ、毬屋友子の演技はうますぎ。16歳から72歳にいたる一人の女の一生を見事に演じきっている。ほんとに、鳥肌がたつほどすごい。

 僕が、杉村春子の女の一生を見たのは、杉村春子が既に老人になった後。だから、あの芝居で、杉村さんの若い時を演じているシーンにはどうしても違和感があって、芝居に入り込めなかった。

 毬屋さんのこの作品も、あんな風に毬屋さんが、一生やっていくのなら、ずっと見ていきたいなぁと思う作品。作品やそれを演じる役者と共に自分が年をとっていくそういう芝居に初めて出会ったかも知れない。

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