[劇評]新国立劇場「透明人間の蒸気」@新国立劇場中劇場

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見慣れたせいか、それとも前回に比べより真ん中に近い席で見れたせいか、かなり満足度が向上した。この劇場、特に野田さんの演出の場合、めちゃくちゃ奥行きを使う為端の席では芝居そのものの印象が変わり兼ねない程、見える範囲が変わる。極端な話、端の席は売り出すべきではないのではあるまいか

劇団 新国立劇場
題名 透明人間の蒸気
公演期間 2004/03/17~2004/04/13
作/演出 野田秀樹
出演 宮沢りえ、阿部サダオ、野田秀樹、手塚とおる、高橋由美子、有薗芳記、大沢健、秋山奈津子、六平直政、櫻井章喜、池谷のぶえ、小手伸也、山中崇、小林功、福寿奈央、須永祥之、阿部仁美、木下奈津子、中川聖子、浜手綾子、小椋太郎
劇場 新国立劇場中劇場(初台)
観劇日 2004年4月4日(ソワレ)

【ストーリー】

太平洋戦争開戦の日、「20世紀を後世に伝えよ」という天皇の勅命が下った。それを受け、華岡軍医、愛染かつら看護兵、のらくろ軍曹、ロボット三等兵は「20世紀で消滅してしまうもの」の収集に励む。その最中、彼らは「20世紀を生きた人間」として透アキラを選んだのだ。
実は彼は結婚詐欺師で、父刑事に追われ鳥取砂丘まで逃げてきた。そこで目の見えないヘレン・ケラと出会う。ケラは砂丘でみやげ屋を経営するサリババ先生と暮らしている。アキラは華岡軍医らに100年間眠りつづけるカプセルに入れられ、爆発事故が元で透明人間になってしまう。が、ひとりケラだけには彼の姿が見えていた。

【感想】

二度目の観劇。更に前より真ん中よりの席(前回は下手の端っこだった)

どっちが、功を奏したか不明だが、前回よりかなり好印象。

走る阿部さんの姿が、すごく印象に残る。舞台の強調された奥行きも走る阿部さんの姿を強調するためにあるように感じる。

鮮烈な宮沢さんの演技もいいが、阿部さんの真面目さがすごく伝わってくる。

本来結婚詐欺師という役柄から、もう少しうさんくさくてもいいような気がするが、阿部さんの印象が結局この芝居全体の印象を作っている。走る阿部サダオが

砂漠(というか砂丘)を舞台にしたこの芝居、どこか草原を舞台にした「キル」に似ているシーンが多い。

砂漠とか草原とか広くて何もない所の演出って野田さんの中では似てくるのかもしれない。(一番似ていると感じたのは、遠くで黄泉の国の神が揺れるシーンだが)

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