[劇評]ONEOR8「連結の子」@すみだパークシアター倉(とうきょうスカイツリー)

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バランスの取れた年齢層構成の役者陣が各々力を発揮されていて、二時間近い話でありながら長さを感じさせない。反目し合う親子で、各々が駄目な部分があって….でも、不思議とひとつのものを共有しているという話でした

劇団 ONE OR 8
題名 連結の子
公演期間 2022/6/30~2022/07/10

田村孝裕

演出 田村孝裕
出演者 高橋長英:高原直哉(祖父、元私鉄運転手)
佛淵和哉:高原由紀夫(孫、元私鉄運転手で最近辞めた)
恩田龍一:高原進(長男、由紀夫の父)
伊藤俊介:高原篤(次男、過去の経緯で、父から嫌われている)
冨田直美:高原和美(長男の妻、由紀夫に甘い)
大瀬さゆり:井口芽衣(由紀夫の妹)
鹿原涼:井口純一(芽衣の夫。新婚)
小林美江:下園朱美(保護司)
上脇結友:杉下沙紀(篤の婚約者?)
竹井亮介:齋藤義正(高原家の隣家の米屋の主人)
薩川朋子:齋藤眞子(義正の妻)
藤田弓子:齋藤寿子(義正の母)
劇場
すみだパークシアター倉(とうきょうスカイツリー)
観劇日 2022年7月9日(土)

目次

9年ぶり!?にONE OR 8の舞台へ

随分、ご無沙汰していると思っていましたが、このブログによると2013年の「猿股の行方」以来、9年ぶりに公演にお伺いしました


見る役者さんの中には懐かしい方なんかもいらして、ほっこりしました。

冨田直美さんは、前に見てたときまでは永遠の長女役(イメージです)だったのですが、今回はお母さん役。そうだよね。お互い、年をとったということで…🤣

ここからはネタバレします

すべてが解決しないのもそれはそれで良いのかな。

色々複雑な絡み合う事件は、なんとなく収まるべきところに収まって話は終わるのですが、一方で、偽装結婚をしてまでマンションをなんらかの組織にかわされかけていた次男については、特にその後の進捗がわかる情報がなく、ちょっと気になります。

ま、現実でも全ての問題が確実に解決するなんてことはないので、こういうのでも良いのかな

演出?地?長男の声の謎

長男(主人公の父親)役を演じた恩田龍一さいの喉を潰すような話し方、ちょっと気になりました。

最初は、感情を押し殺した表現かと思いましたが、舞台中ずっと同じ話し方で、え?地声?となりました。

過去にも見たことがあるはずで、そんな印象なかったのですが、僕が忘れてしまっているだけでしょうか?
(女優以外の記憶力の無さは自覚している🤣)

あるいは、演出として今回はこういう風に話すことにしたのでしょうか?

印象にとても残りましたし、他の役者さんと差別化されていたので、効果はあったと思ったのですが、演出としてされてたのであれば役者さん大変だなぁと思って見てました

脚本的にも、ちょっと父母の役はやりにくそうな(あまり感情がはっきりわからない)役で、その役をこなしていたお二人には感心しました(父親役は電車ごっこのあたりが楽しそうで少し救われましたが)

藤田弓子さん、自由すぎて良い

年をとるとああいう人がまわりにいるよねぇとか思いながら見ていました。
ちなみに、藤田さん演じる隣家の姑さんと嫁の葛藤、なんでこの脚本に必要なのかなとかおもっていましたが、最後あたりに、主人公の家(男が勝手で、母親が連結器)との対比なんだということがわかり納得しました

タイトルの意味が最後にわかった

タイトルの意味はまったくわかっておらず、最後あたりに連結器の話が出てきて、会場を去る際に改めてタイトルが「連結の子」ということに気づいて初めて合点がいきました(遅い…)

覚えにくいタイトルだなと観劇前は思っていましたが、終わってみるととても印象に残るタイトルでした

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