てんこ盛りのプロジェクション・マッピングと身体能力の高いダンサーたち(森山未來さん含む)の卓越した振り付けで、絵的には大満足の舞台でした。一方で、特に一幕が全体に山場が乏しい感じがして、のっぺりとした印象になったのが残念。男優の多い中、2役の永作さんの役が、ロボット役なのに感情が豊かでとても良かったです。
劇団 | シアターコクーン | ||||
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題名 | プルートゥ PLUTO | ||||
公演期間 | 2015/01/09~2015/02/01(全27回公演) | ||||
演出 | シディ・ラルビ・シェルカウイ | 作 | 浦沢直樹✕手塚治虫 | ||
出演 | 森山未來、永作博美、柄本明、吉見一豊、松重豊、寺脇康文、上月一臣、大植真太郎、原田みのる、池島優、大宮大奨、渋谷亘宏、鈴木竜、AYUMI | ||||
劇場 | シアターコクーン(渋谷) | ||||
観劇日 | 2015/01/25 |
目次
■感想
浦沢直樹さんの「PLUTO」の舞台化作品
今年の初観劇は、シアターコクーンのプルートゥになりました。今年は、デスノートのミュージカル化や、ワンピースの歌舞伎化など漫画原作の舞台が多いなぁという印象ですが、この作品も浦沢直樹さんの漫画が原作です。(その漫画も、手塚治虫さんの漫画を下書きにしているのですが)
黒子役は、最後のシーンの伏線だった
ロボットと人類が共存している社会。人間とロボットの融合している世界を描くのは、挑戦的な演出だったと思います。今回の舞台では、ロボット役の俳優さんには、数人の黒子がついて、文楽人形を操るように動かしている演出は、最初意図がわからなかったのですが、ラストシーン近くの大物のロボットを動かすシーンの伏線になっていたのだと思いました。
漫画としては、完成度が高い話でしたが、どのように舞台化されるのかを期待半分で見に行ったのですが、まさか、漫画の絵がそのまま舞台に出てくるとは思いませんでした。
原作にかなり忠実な構成だが、原作未読者は分かったのだろうか
漫画わかってる僕には、わかりやすい演出でした。ただ、もしかしたら漫画読んでないと少しわかりにくいんじゃないかと感じました。寺脇さんと、漫画の金髪碧眼のゲジビトが同じ人だというのは、漫画読んでいないひとはピンと来るのかなぁと疑問に思いました。
見どころは多いが、最後は役者の力を魅せつけられた
黒子(白装束でしたが)のようなダンサーの方々と森山未來さんの身体能力の高さを存分に活用した舞台は、美しい絵のような舞台でした。
でも、一番印象に残ったのは、永作博美さん演じるヘレナが、ロボットなのになくシーンでした。じーんとくる良いシーンでした。
[…] 森山未來さんは、昨年一年間イスラエルに留学して、身体表現能力が一段とましているのは、今年の舞台のPLUTOで実証済み。([劇評]シアターコクーン「プルートゥ PLUTO」@シアターコクーン) […]
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