三谷さんの脚本を伊東四朗、三宅祐司、佐藤B作という座長級の面々が集まった豪華芝居。期待は思わずたかまるがその期待にそう会心の出来。 三谷芝居であって三谷芝居でないような不思議な感じを受けた。
劇団 | オルテ企画 | ||||
---|---|---|---|---|---|
題名 | 社長放浪記 | ||||
公演期間 | 2007/06/25~2007/07/22 | ||||
作 | 三谷幸喜 | 演出 | 三宅裕司 | ||
出演 | 伊藤四郎、三宅裕司、東貴博、佐藤B作、山口良一、中村メイ子 | ||||
劇場 | 本多劇場(下北沢) | ||||
観劇日 | 2007年6月29日(ソワレ) |
【ストーリー】
お菓子メーカーの社長は次々におこる不祥事の責任をとらされそうになるが、断固として辞任を断っていた。彼の心のより所は、変装してであう社内販売の売り子の女の子。いつものように変装していると見られてはならない社員たちの目に触れ、事態は思わぬ方向へ
【感想】
三谷さんお脚本ということもあり多いに楽しんだのですが見ていて少し不思議な気分になっていました。いつもの三谷さんの舞台とはなにかが違っています。
うまくいえないのですが、いつもの三谷さんの舞台ではその役柄が100%役者の上に覆いかぶさって役者の素の部分が見えてきません。ところが今回の舞台は見ていると役者の素と役柄がうまくミックスして劇中の登場人物ととして舞台上にいました。三谷さん自身が公言していることですが、三谷作品の多くは配役にあわせてあてがきをされているのでこの芝居もとうぜんそうなのだと思うのせすが、それにもまして三宅さんがその役者の個性をうまく引き出すことができているのが一因ではないかと思います。
恐らくアドリブをいっさい許さない三谷さん脚本を与えられていつもはアドリブありまくりのSETの演出家三宅さんはかなり苦労された様子。
しかし、その個性の違いが今回の不思議な味わいの舞台をつくったのだと思う。
個性が際だっているからといって同じような座組の熱海五郎一座なんかとも違うこの舞台。もっと見たいと思わせる久々の喜劇だった。。
コメントを残す