[劇評]ク・ナウカ「マハーバーラタ」@東京国立博物館東洋館地下一階

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インドの古典を題材にしたものでありながら、何か日本的な演出が目立つ。パンフレットの演出家の言葉を借りれば、平安時代に日本にこのストーリーが来ていればという着想によるらしい。
久しぶりにみたク・ナウカはますますムーバーとトーカーの境目がなくなり、演出の幅が広がったよう。
時間が長く感じる芝居なのに(おそらくテンポのせいだが)面白かったという不思議な芝居。

劇団 ク・ナウカ
題名 マハーバーラタ
公演期間 2003/11/04-2003/11/16
久保田梓美 演出 宮城聡
出演 美加理、阿部一徳、吉植荘一郎、中野真希、大高浩一、野原有未、萩原ほたか、寺内亜矢子、稲川光、本多麻紀、江口麻琴、大内米治、片岡佐知子、諏訪智美、加藤幸夫、鈴木陽代、赤松直美、奥島敦子、高橋昭安、たきいみき、藤本康宏、岩切宏治、キャサリン・ドイル、布施安寿香、山本智美、池田真紀子、大沢由加子、杉山夏美、春田康一
劇場 東京国立博物館東洋館地下一階
観劇日 2003年11月16日(マチネ)

【ストーリー】
地上稀なるあでやかな姫ダマヤンティー。その姿は吉祥天にも似て、涼やかな面差し、なよやかなる肢体は、天地をも魅了した。神が姫に求婚するなか、ダマヤンティー姫を射止めたのは、日輪の御子とも謳われた人の子ナラ王。幸せな王国を築いた二人であったが、その生活は、賭博に明け暮れるようになったナラ王の手によって打ち砕かれる。すべてを賭け代にしてことごとく負け、国を追われた夫に付き従ったダマヤンティー姫であったが、ついにナラ王は、彼女をも打ち捨ててしまう。離れ離れのふたりは地上をさまよい、数奇な運命をたどるが…
【感想】
マハーバーラタは、古典インド劇として耳にすることはあってもなかなか目にすることの少ない舞台。それをクナウカがするというので楽しみにして見に行った。

実際に見ると、和服を基調にした衣装や演出が、日本ぽっく、そのちぐはぐながら妙に話にマッチしている具合が、蜷川さんが演出した平安時代版ハムレット(渡辺謙主演)を思い出させる。

実際は、演出の宮城さんが、平安時代にマハーバーラタが日本に上陸していたらという夢想に基づいて演出したとのこと。確かに、歴史的にってありえることではある。

和服っぽい衣装と仮面劇。和洋折衷ならぬ和印折衷の舞台は、見ていて飽きることが無い。

何よりも特筆すべきは、美加理さんの美しいこと!

確かに神々がこぞって求婚しそうな絶世の美女を見事に体現していた。よくそういう設定であっても、「あくまで設定は設定!」なんて思うことはあるのだが、今回は結構納得させられてしまう。(多分に主観的なものがあるのにも関わらず。

割と狭くと使いにくい感じの劇場(元々劇場としてのスペースでないので当たり前だが)をうまく使いこなした演出と、打楽器のみの音楽も心地が良かった。

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