劇団 | ゴツプロ 青春の会 | |||||
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題名 | 父と暮せば | |||||
公演期間 | 2022/09/07 | |||||
作 |
井上ひさし | 演出 | 青山勝 | |||
出演者 |
中薗菜々子:美津江(図書館司書をしている娘 23歳) 佐藤正和:竹造(家で待つ父 ?歳) |
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劇場 | JMSアステールプラザ・多目的ホール(中電前駅(広島)) | |||||
観劇日 | 2022年9月7日(ソワレ) |
目次
東京で見た芝居で、広島で見たいと思っていた舞台
そう思っていた舞台がいくつかあります。広島がテーマになっている舞台で、「父と暮せば」「広島に原爆を落とす日」、あと最近みた「広島ジャンゴ」ですね。
まぁ、「広島に原爆~」は、は色々問題がありそうなきがしますが(タイトルからも…)、この作品は座組が違っていてもぜひ見たいと思っていました
意外に早くその日が来ました
演出の青山さんを頼りに
とはいえ、全く知らない座組の芝居を見るのは、勇気がいるものです
広島では上演される舞台も少ないのでより好みしている場合ではないのですが、それでも何か手がかりが欲しいと思っていたところ、演出を道学先生の青山勝さんがされていることを知りました
道学先生は何度かお伺いしたことのある劇団で、直近見た舞台は上記の「おとうふ」でした
ま、それだけといえばそれだけですが、それでもそれを頼りに、劇団も出演する役者さんも何も知らないながら、当日券で見ることを決めました
(広島はなぜか、平日のみ公演が多くて、どうしても仕事が読めないために当日券になってしまう….)
結論として、見に行ってよかったと思いました
二人芝居の緊張感
けして軽い芝居ではないため、開演直後は硬かったようにおもいます
娘役の中薗さんは、セリフ等も含め悲壮感があるため硬いのはやむを得ないのですが、お父さん役の佐藤さんも前半はかなり硬かったように思いました
劇場の観客も、様子見で硬かったため、その感じが舞台にも乗り移り、序盤はちょっとガチガチな雰囲気が漂っていました
しかし、シーンが進むに連れて、役者さんのなれがでてきたようです
特に中薗さんは、前半より後半の方が圧倒的に出来がよく、結果として全体の会話のかみ合わせがよくなりました
また、それにつられるように佐藤さんのセリフとの掛け合いの間も良くなり、セリフに含まれるユーモアが会場に浸透していくような笑いが起こるようになりました
広島で見る臨場感
広島出身なので、東京で見たときでも出てくる広島の地名についての知識はあったはずです
それでも、広島の地名が舞台から語られたときの感じ方は、広島で舞台を見るとの東京で舞台を見るのでは違ったように感じました
地名がより実感を伴って感じられた気がします
例えば、比治山のすぐそばにあるという美津江が勤める図書館、そういえばどこだろう…と気になって調べました
広島市立図書館の前身、浅野図書館ですね。戦後すぐには比治山の麓にあったようです
広島で生まれ育っていた僕でも、東京でこの舞台を見たときにあまりそこはきになりませんでした
ことほど左様に、広島で見るこの舞台は、東京で見るのとは別の感慨と興味を僕に与えてくれたように思います
広島弁はこちらのほうがよかったのでは?
広島に引っ越してきてい1年余り、親戚や親、居酒屋のご主人や地元のお好み焼き屋のおばちゃんなど、東京にいるときに比べれば圧倒的に広島弁を聞く機会が増えました🤣
そんな広島弁ネイティブに耳慣れたはずの僕の耳でも、佐藤さんの広島弁は自然に聞こえて、違和感を感じることはありませんでした(中薗さんは広島出身だそうです)
かなりしっかりした広島弁のセリフでした
正直ここまでネイティブに近いと東京、大阪、福岡といった他地方で通じるのかと不安になるレベルでした
佐藤さん及びその方言指導をした方の努力に頭が下がります
こまつ座(ブログを残していないのですが、以下の辻萬長さん、栗田桃子さん版)を見たときよりも広島弁はネイティブに近かったのではないかと思います(最初、「きれい」と書こうとして、いや広島弁はネイティブに近いほどきれいからは離れると自己検閲をいれてしまいました🤣)
もちろん、このこまつ座版の舞台もとても印象に残る傑作だったと思っています
以上 2022年9月に広島でみた「父と暮せば」の感想でした
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