池袋演劇祭 劇団と審査員の意見交換会に行ってきました。

広告

■ノープランの進行も、意外に楽しいものでした。

60人くらい集まっていましたが、事務局の方、挨拶したら後は何かご意見どうぞ…とすごいノープランの進行で、正直「おいおい、」と心中ツッコミをいれてしまいました。

が、最初こそ意見出にくかったものの、そのうち、場も温まってきて審査員側からも、劇団側からも色々な意見が出て面白かったです。

特に意見が多かったのは、以下の2点でした。

■一般客が集まらない問題。

劇団の方に演劇祭への参加目的とその成果みたいなものの質問があったのに、答えてらっしゃるのを聞くと「一般客に来てほしかった」「賞を取って、知名度を上げたかった」みたいな話がありました。
で、成果の方はというと、(賞はまだわからないにしろ)一般客の集客効果はあんまりないんじゃないかという話がいくつかでてきました。(演劇祭きっかけで来た一般客が12人だったとか、CM大会のYoutubeが100回転しかしていないとか、そもそも演劇祭に集客パワーはないんじゃないかというエピソードが出てきました。)

審査員として今回も色々な劇場を回っていても、僕自身そうだろうなぁと納得するものが。

基本、盛り上がっている感がまったく感じられません。劇場も、それほど演劇祭を押している風もないし、劇団も参加していることをことさら強調している感じでもないし。

なんか、劇団は、演劇祭の盛り上がりによる一般客の集客効果を期待し、事務局は、参加劇団による演劇祭の盛り上がりを期待しているような感じを受けました。審査員も、自分の関わった演劇祭が盛り上がるといいなぁと期待している感じです。なんか全体に他力本願的で、結局、盛り上がり切らない感じを強く持ちました。

公演時間や開催時期等、演劇祭に限らない話ですが、創客するための方策を劇団と一般観客(≒審査員)が、意見を出し合えたのは良かったのかなぁ。(いろんなニーズが有ることがわかり、僕自身も勉強になりました)

何か起爆剤がないとこれは変わらないのかもしれません。(自分なら何が出来たか、ちょっと考えてみたいところです)

■採点が難しい問題

初めての審査員ばかりか、何年もやっていらっしゃる方でも悩んでいるいう話が結構出ました。

僕は、普段の仕事で結構曖昧な基準を元に何かに順位をつけるという事が多いので、この程度の制約(10点満点の絶対基準)で自分なりの判断をして点数をつけるのにはあまり抵抗がないので、こんなにみんな悩んでいるのが、結構新鮮でした。

でも、この話は、劇団の方が聞くとどう思うのかなぁと心配になりました。こんな曖昧な基準で採点されて賞が決まるのかよとちょっと不安にさせたんじゃないかと思いました。

ここは、事務局に「28年やってきて今のところベストな採点方法である」と改めて断言してほしかったです。

割りと、悩める審査員のために、採点方法の改善策を提起してくれるのが劇団側の方だったのも、そういう不安の現れだったのかもしれません。

去年の優秀作のDVDを審査員みんなに配るとか、今回の全作品の動画を審査員が確認できるようにするとか、意見はでていましたが、僕自身は結構そういう手法に懐疑的です。

そういうことをすると、毎年似たような芝居が賞を取る演劇祭になってつまらないと思うんですよね。今年だからこそ、この劇団、この公演が取ったというレア感がほしいです。

素人の一般観客が、苦しみつつも(おそらく)最後は直感で付けた点数は、それほど芝居の出来から外れたものにはならないと思います。昔読んだ「みんなの意見は案外正しい」って本に毒されているのかもしれませんが、不特定多数の意見を偏りなく集めて集計する手法は、納得感の高い結果が出てくることが多いと思っています。

■その他 面白かったこと。

確か学生さんで、あまり演劇をみたことがない審査員の方がおっしゃっていた以下の意見は、納得しました。
「公演が終わると「役者への面会をご希望の方は、客席に残ってください」とアナウンスがあるが、あれを聞くと自分以外は全部身内客なのか?と孤独を感じる」

なんか、見慣れてしまって見過ごしていましたが、確かにそうだなと思いました。fringeのプロデューサー荻野達也さんは、受付で「劇団員にお知り合いはいませんか?」は絶対禁句。と繰り返し訴えていましたが、これもその一つで、一般客主体の劇団に成長できるかどうかの一つの大事な視点だと思いました。
ところが、荻野達也さん自身、別のブログでこの公演後に客席で役者と面会をするというやり方をオススメしていることも、今回上記の発言のブログ記事を探していて知りました。うーん、確かに大事な身内客をどう扱うかはとはいえ、立ち上げ初期の劇団にとっては死活問題。解は、簡単にはないのかもしれません。(クローズドに、身内客にだけ役者面会の案内をすることはできないもんでしょうかね。)

あと、SNSを使うのがどうも苦手なこの演劇祭事務局。(今年のFACEBOOKアカウントもあまり活用された形跡なし)
学生審査員の何人かが、ツイッターの利用を強く推していたのが印象的でした。てっきり、彼ら世代はLINEとInstagramに行っちゃってんだと思ってました。(学生のかたは「40代、50代に訴求するかはわかりませんが。。。」とかいってましたが、使ってるから(怒)

広告

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です