途中のバスケットボールの試合の結果で、後半のストーリー(自ずと芝居への出演の役者毎の比率も)が変わるという企画。ガチンコ勝負のバスケットボールの試合は面白かったのだが、制約が多すぎたせいか、脚本がとってつけたような無理のあるものになっており、芝居としての面白さが半減。
劇団 | スーパー・エキセントリック・シアター | ||||
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題名 | パジャマ・ワーカーズ On Line | ||||
公演期間 | 2001/10/06~2001/11/23 | ||||
作 | 吉村達也 | 演出 | 三宅裕司 | ||
出演 | 日景二太郎・・・三宅裕司、 カレシ・・・小倉久寛、 山口常務・・・野添義弘、 社長・・・山崎大輔、 栃葉英之・・・永田耕一、 伊吹伸安・・・八木橋 修、 小田桐 茂・・・宮内 大、 名木良ゆう子・・・丸山優子、 早瀬泉美・・・白土直子、 日景さやか・・・尾口衿子、 伊吹大地・・・加瀬竜彦、 |
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東京芸術劇場中ホール(池袋) | |||||
観劇日 | 2001年10月6日(ソワレ) |
<<ストーリー>>
学習参考書出版社の勉強堂は、少子化のあおりを食らって業績は伸び悩み。コンピュータメーカーから来たデジタルメディア編集の部長の大胆なリストラ策と在宅勤務者(パジャマワーカーズ)の採用を巡って、学習参考書編集部とデジタルメディア編集部対抗で社長の好きなバスケットボールで決着をつけることになり….
<<感想>>
ダンス、アクションに加え今度はスポーツまで手を出したSET。いつものように企画は面白く、かなり期待していったのだが….
結構、バスケットボールの試合までは、トントントンとくる展開で、楽しかったのだが、問題は後半だった。
僕の回は、Officeワーカーズの方がバスケットボールに勝ったのだが、今一ストーリー展開がすっきりしない。無理やり殺人事件とか起きるし、トリックというほどのこともない話しだし….自己満足な小劇場の推理劇を見せられているような気分
三宅さんや、小倉さんの芸達者な部分も、脚本のいまいちさもあって、なんか上滑りしている印象だし、全体にのりが悪いのが凄く気になった。
初日だったということもあるかもしれないが、脚本がいまいちという状況は、舞台の上演が進んでもなんとかなるかどうかは怪しい。うーーん。パジャマワーカーが勝てば、違うんだろうか?
歌って、踊るシーンが多用されるのもいつもは心地いいのだが、今回は芝居の出来の悪さを必死にカバーしているようでちょっと見ていてつらい。
バスケットボールの試合で、ストーリー展開が変わるということにこだわりすぎて、脚本の完成度をあげることが難しかったのかもしれない。ただ、遊気舎の「パートナー」なんかもマルチエンディングだったはずだが、それなりの完成度を示していたという気がするので、不可能事ではないはずだけど….時間が足りなかったのかもしれない。
毎度いうことだが、三宅さん、小倉さん以外のビシっとした主役クラスの役者がそろそろ育たないと(育った端から出てっているのかもしれないが)厳しいとは思う
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