医療用大麻の効用についての議論はアヘン戦争などアジアの歴史を考慮すべき

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日本シリーズの結果が気になって、ドラマの録画がたまり、ニュースに疎くなってきています

高樹沙耶さんが、大麻所持の現行犯で逮捕されました。

元女優・高樹沙耶容疑者 大麻所持の疑いで現行犯逮捕

女優の高樹沙耶こと益戸育江容疑者(53)が大麻取締法違反(所持)の疑いで厚生労働省の麻薬取締部に現行犯逮捕されたことが25日、分かった。移住先の沖縄県石垣島で大麻を隠し持っていたという。同容疑者は「私の物ではない」と容疑を否認している。

■悪法でも法は法。

ソクラテスを気取るつもりはありませんが、高樹沙耶さんが本当に逮捕された罪を犯されたのであれば、それ相応の刑は受けるべきでしょう。
罪を犯した人の主張を全面的に支持するわけにはいきません。

【大麻】高樹沙耶さん逮捕について言いたいことがある – さよならいいこ

結論から言うと、私は彼女の参院選での主張と逮捕されるに至った生き様を支持する。

 

参院選出馬表明の会見で、「医療用大麻の推進を訴えていきたい」と持論の医療用大麻の合法化を公約に掲げた。「海外のさまざまな医療機関で使われているが、我が国では麻薬という誤解を受けていて研究すら難しい」と指摘。認知症の予防やがんやリウマチに効果があるという海外の研究結果もあるといい「自然の生薬を使って健康になるのであれば、直ちに使った方がいいと思う」と主張した。

こちらのブログでは、高樹沙耶さんを支持すると書いてありますが、(若干煽りが入ってるのかもしれませんが)、違法行為の疑惑の容疑者を支持するのは、さすがに気が引けます。悪法であっても法は法。

■悪法…なのか?これは

ただ、こちらの記事内で紹介されているこちらの記事には胸を打たれます。弁護人が、指摘した憲法違反の疑いについての議論はされるべきと思います
医療大麻裁判「それしか方法がない」「助けて」末期がん山本さん、裁判官にうったえる – 弁護士ドットコム

山本さんは2014年、末期がんで「余命6カ月」の宣告を受けた。2015年3月から、それまで効果のなかった抗がん剤治療などにかわって、自宅で栽培した大麻を使用しはじめた。すると、差しこむようながんの痛みが消えて、食欲や睡眠がとれるようになり、腫瘍マーカーなどの数値も改善されたという。
<中略>

弁護人が「裁判官に聞いてもらいたいことはあるか」とたずねると、山本さんは「事実に目をそむけるときじゃない。苦しんでいる患者がいる。大麻を(治療に)使えるようにしてほしい」「助けてくれますか」とうったえた。

弁護側は、患者には最良の治療方法を求める権利があるとして、「大麻取締法は違憲だ」として、山本さんの無罪を主張している。

 

一方でこれほどまでに、大麻を含む麻薬に対して世間が冷たいのにはそれなりのわけがあると思います

■先進国中日本のみが、大麻に厳しい?

勝手な推測でものをいいますが、先進国と比較するより、この問題に対しての我々の立場は、アジア諸国と比較する方が意味があると思います。(大概、大麻解禁の問題が語られる時は、アメリカ、オランダ、カナダなどの先進国がと比較されています)

歴史的にアジアは、アヘン戦争に代表されるように、麻薬による国家の衰退を目の当たりにし、その撲滅を国是とする国が多いです。
中国や香港、台湾、、タイ、シンガポールなど持っているだけで死刑や終身刑になる。旅行者が知らぬうちに運び屋にされて、罪に問われるといった事件が起こるのもアジアの国が圧倒的に多い。
来日中のフィリピンのドゥテルテ大統領にしても、熱狂的な国民の支持の背景は、麻薬撲滅なわけで、アジア人にとつての麻薬の意味は、(それをアジア支配の為の道具として使った側の)西欧列強国とはかなり異なります。
そのアジアの歴史的背景が、日本人であっても麻薬に対して身構える心情を作っていると思います。
勿論、麻薬の中でも、大麻の常習性や危険度が、他の麻薬と異なるのは理屈ではわかります(解説サイトも大量にある)。でも、それをどう国民が判断するかには、感情的な問題の解消を図る上での議論が足りない

■論点は多い。

また、そもそも麻薬の分類に大麻を含めるべきか(今は条約で定められてるらしい)など論点も多く、何から議論するべきなのかもよくわかりません。

アジアの歴史云々いいましたが、大麻が条約上麻薬の一つに含まれる事になったのは、(既に日常で利用されることもあった)アジアの躊躇を振り切ってエジプトが押し込んだという歴史もある様子。

■効用として医療費の削減効果も語られる

社会保障費の削減は先日の炎上家フリーアナウンサー長谷川豊氏にが声高に叫ばれなくても、日本の喫緊の重要課題であるのは間違いない。医療麻薬という生薬の使用でその実現に一歩でも二歩でも役に立つなら、是非とも専門家の議論をきいてみたい。

歴史的タブーはあっても、それを乗り越える苦労に余りある効果があるのかもしれない。

一方で、大麻そのものの常習性が低いとしても、ゲートウェイドラッグとして他の麻薬への誘水になってしまうリスクを見過ごすことは、前述のアジアの歴史を背景とした国民感情を考えると難しいものだと思う。

■歴史的なタブーへの挑戦は、長く険しい。

正直選挙の時には大して話題にならなかったこの医療大麻問題にようやく一般人に響く話題になったのは、今回の件の不幸中の幸いであったかもしれません。

一方でこの件に関しての広告塔にならんとしていた彼女が、このような形で、容疑者になったことは、この問題が多分に国民感情を刺激する問題であることを考えると意外に重い影響をこの議論に与えることになるでしょう。
今後、こういうことに、真剣に取り組み発信をしていく、別の広告塔が必要になるかもしれません。

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