「首都圏救急医療崩壊 脳内出血で心肺停止ならほぼ絶望なのに「搬送受け入れ拒否」と昨年8月の事例を書き立てる朝日新聞 とうとう「東京大空襲」開始かマスコミ各社」
先日、救急搬送をされるという体験をしました。幸いにも大事には至らなかったわけですが、割とはっきりした記憶の中で救急車の中で私に対応していただいた救急士の方はそれそれは献身的に私の体調を気遣ってくださり、平日の昼間ということもあったのですが、割とあっさり受け入れ先も決まりました(1件目は断られたようだった。記憶あいまい)
そういった意味で、この件で亡くなった方には私自身、他人事とは思えない程の重みをもって合掌をささげたい。
が、確かに、マスコミが救急搬送の現場を叩くことのメリットはあまり多くない。この記事にもあるように、関西地区ではマスコミによる非難攻撃は、地域の産科医療を麻痺させるまさに「空襲」の様相を呈している。東京地区の救急搬送医療の現場が、このような無茶な報道ですくみあがり、リスクの少ない医療現場に向かうとすれば、その被害は「空襲」どころの騒ぎでは収まらない。
今週読んだ週刊プレイボーイの記事にこんなのがあった。
「にわか診療所が乱立! 「心療内科」バブルのゾッとする話」
緊急医療や、産科医療、小児病棟で医師が足りないと悲鳴を上げている一方で、バブルのような様相で「心療内科」が増えているという事実は、心療内科のタフさを理解したうえでもやはり水が引くきに流れるように、リスクの少ない医療現場に現場の医師が向かっているように思う。
医師も人の子。マスコミに叩かれ、訴訟のリスクに怯え、過重労働にさいなまれる現場から逃避するのもしょうがないことかもしれない。
医療現場の混乱の原因は、案外、深慮の足りないマスコミ報道に迎合する我々市民のほうにあるのかもしれません。
一歩、ひいてじっくり考えたいと思います。
コメントを残す