アンコール・ワットはやはりアンコール遺跡群の華です。カンボジアの国旗にもシルエットが取り入れられているほどカンボジア人にとっても心の拠り所なのだと思います
私は、ある勘違いでずっとこの遺跡を訪れたいと思っていましたが、勘違い解けた後でもやはり印象の強い観光施設でした
目次
アンコールワット=祇園精舎?
僕がアンコールワットにそもそも興味を持ったきっかけは、学生時代の友達との以下のような会話でした
なんか遠いところにある、想像上のものだと思っていたものが、アジアに実在していたというのになんともロマンを感じたのがきっかけです
ちなみに、ある一定の年齢以上の広島県民は、平家物語の冒頭の「祇園精舎の鐘の声〜」の一節は多分ほとんどの人が暗唱できるのではないでしょうか?
テレビCMで流れまくっていたのです
ちなみに、上記のアンコール・ワット=祇園精舎というのは間違いだということを現地に向かうときに読んだ(読むのが遅い!)ガイドブックで、初めて知りました
同様の話があったので、Wikipediaの祇園精舎の一節を以下に引用します
江戸幕府三代将軍・徳川家光は、長崎のオランダ語の通訳・島野兼了(嶋野兼了)に仏教の聖地「祇園精舎」の視察を命じている。その頃、カンボジアのプノンペンの日本人町の人達は、アンコール・ワットが祇園精舎であると誤認していた為、その誤った情報が日本にも伝えられ、大勢の日本人が祇園精舎の参詣としてアンコール・ワットへ出かけていた。
島野兼了もその誤った情報により、そこが天竺(インド)の「祇園精舎」であると思い込んだままアンコール・ワットを視察し、一枚の「見取図」を作成した。また、一説には森本一房が作成したとも考えられている。それが当時の長崎奉行・藤原忠義によって正徳5年 (1715年) に模写され、その後所有者の変遷はあったものの『祇園精舎図』と題された古地図は、今も彰考館(茨城県水戸市)に保存されている。明治末期になって、建築史学者の伊東忠太がこの見取図を鑑定した結果、全体構造から推してアンコール・ワットの見取図であることが判明した。
さて、そんな大勘違いに気づいた上でアンコールワットにたどり着きました
橋が通行止め!仮設の橋がでかい!!
アンコールワットは、真西から真東に向かって入っていくのですが、その真西の中央にかかっている石づくりの橋が実は現在通行止め(上の写真の上部のように柵で入れなくなってます)
そのため、ちょっとだけずれたところに浮橋があります。タイルをつなげたような素材で出来た橋、なんかぷよぷよしたあるき心地で気持ちが悪いようないいような…
足元見ると少し不安になります
そして、めちゃくちゃ広いです
この橋をわたり広大な寺院/宮殿であるアンコール・ワットに入場します(朝日がきれいだというのはよくわかります)
まだ修復中。それともこれがデフォ?
とにかく、首がない、腕がない、顔がない像が延々続きます
ほとんどが仏像ですが、顔なしです。回廊にこう並んでいるとちょっと不気味です
立像の仏像は、アンコール・ワットで初めて見た気がしますが、それも腕がありません
また登るのか。登った先にも仏像
すでに、午前中にアンコール・トムのパブーオンで100段の階段を登り降りしてきた中年のみには辛いものがあります(登ったけど)
とりあえず、このバコンを登ることに
パブーオンと違いすごい長蛇の列に並びます。並んだ先にある日傘の下には係の方がいて、服装及び帽子のチェックがあります。パブーオンとは違ってなかなか厳格です
とはいえ、アロハを着ている僕でも通ったので、ノースリーブとかでなければ服装的には大丈夫だと思います
一方で、キャップは外すように言われました
45段の階段(急!!)を登りきりようやく頂上の回廊へ
下界を見下ろして高さを実感します
ぐるっと回廊を回りながら、足がもつれるのを感じます。別記事でかきましたが、中年にアンコール・トム→アンコール・ワットを同日で回るのは無理があります(全部、登れるものを登るからだという可能性もありますが)
ちなみに高いところで少し気分よくなっていましたが、空を見るとそこには、更に高いところから下界を眺める存在が!
気球でアンコール・ワットを上からみるというツアーもあるようです
次があれば、チャレンジしたい…
いったいこんなところまでどうやって持ってきたのは甚だ疑問です
美しい女神(デバター)の美しい/物語のレリーフが続く
レリーフにはたくさんの女神(デバター)が彫り込まれています。
こちらの女神は、スタイルが良くて笑顔で、行動表現が豊かです
なんか、隣の女神の肩に手をかけている二人組とか、4人組とかなぜか、漫才師みたいだなぁとか思ってしまいました
その他、東西南北すべての壁に各々物語に応じたレリーフがあります
時間と体力があれば、このすべての物語をおっかけたいところでしたが、見きれませんでした(地球の歩き方によれば、2時間程度の時間ということでしたが、まったく足りませんでした)
以上 アンコール・ワットのワタシ的観光の記事でした
なお、アンコールワット遺跡の修復には日本および日本人の方も多く関わっていました
確かプロジェクトXで…と思ったら、DVD出てました!見るか…
まじ、そんな近い場所なの!