立川志の輔さんのおなじみの作品をうまいこと一つの話にまとめた舞台化作品。旧PARCO劇場での上演作で、当時何故か足を運ばなかったのですが、WOWOWで視聴しました。ちょっと勝村さんのハイテンションすぎる演技が気になったものの、笑えて少しホロリとする良作でした。ちょっとめずらしいキャスティングも妙味
劇団 | PARCOプロデュース | |||||
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題名 | メルシー!おもてなし | |||||
公演期間 | 2016/06/04〜2016/06/26 | |||||
作 |
立川志の輔/G2 |
演出 | G2 | |||
出演 |
中井貴一:商店会の会長(薬屋) YOU:薬屋の妻 勝村政信:魚屋 音尾琢真:外務省職員 阿南健治:商店会の元会長、人形師 赤星真由美:魚屋の妻 サヘル・ローズ:外務省から委託されたフランス語通訳 陰山泰:和菓子屋 関秀人:自殺を図った娘の父親 有川マコト:商店街の人 高橋珠美子:仏具店 高橋克明:? |
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劇場 |
PARCO劇場(渋谷)
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観劇日 | WOWOW視聴 |
目次
PARCO劇場の終盤作品をWOWOWで視聴
少しパソコンの入れ替え等で戸惑っていたこともあり、せっかく入ったWOWOWで放送された舞台を見ることができていなかったのですが、ようやく復活
早速見たのが、この作品でした
志の輔さんの落語は一時期通っていたこともあり、この舞台の元になっている話「ガラガラ」「メルシーひな祭り」「ディアファミリー」「踊るファックス」のうち、「踊るファックス」以外の話は志の輔さんの落語として聞いたことがあるものでした
前説の中井貴一さんの妄想未来のPARCO劇場から始まる話は、下町情緒あふれる薬屋の茶の間からはじまりますが、思った以上に場転が多いのに驚きました
薬屋から、商店街の福引会場、魚屋の押し入れの前、そして人形師の自宅から最後は神社の境内まで
言葉だけで世界を形作る落語の世界を舞台化したため、いつもはイマジネーションの世界で頭の中にだけ存在したものが目の前に現れるのはちょっとした感動です
中井さんがちょっと品がありすぎる、勝村さんがハイテンションすぎる
中井さんはとても素敵な俳優さんなのですが、今回の舞台の主役をやるには少々品がありすぎるような気がしました
超下町の商店会の会長というふうになかなか見えない。阿南さんが演じた先代の商店会会長があまりにハマっていたので余計にそちらとの対比が目立った気がしました
ただ、後半は、その違和感がなくなって、バタバタしながら商店街のみんなをひっぱっていく感じがとてもハマっていました
勝村さんも、見慣れた役者さんの一人なのですが、今回はテンションの高さにちょっとげんなりするところが多かったです
テレビで見ているせいかもしれませんが、中井さんと違って高めかつ大声で、オーバーアクションの演技がイマイチ感性にハマってきませんでした
逆に、YOUさんの演技がちょうどいいテンションで、中井さんと勝村さんの間でとてもいい感じでの演技でした。
YOUさんも絶対に下町にはいない感じのキャラクターなのですが、今回は気の弱いかつ妄想しがちな下町の女将さんがハマっていました
話の構成は見事なものでした
もともと全く別々の話である4つの志の輔さんの新作落語が一つの話になっていて、違和感がなかったのに驚きました
「メルシーひな祭り」がメインのストーリーになっているわけですが、それをもてなす側の商店街の話の中に他の3つの話がうまくはまっていました
特に、「ディアファミリー」は、元々普通のサラリーマンの話なのに、商店街の魚屋の夫婦の話に変わっていて、それでもおかしさは変わらず(落ちは違ったけど)、ぴったりハマっていました。
フランスの特使母娘を出さない演出も秀逸
物語のメインは、もてなされるフランス特使の母娘なわけですが、この二人が結局最後まで登場しません
まわりの人の振る舞いや対応から、見えない二人の姿が見えるという脚本&演出も良かったです
会場の笑いの聞きながら、会場で見たかったなぁと後悔。
以上 PARCOプロデュース「メルシー!おもてなし」をWOWOW視聴した感想でした
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