[劇評]ラサール石井P「なかよし」@THEATER/TOPS

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コント赤信号、SET、東京ボードヴィルの自称NO2が集まった舞台。

3人のほのぼのとした掛け合いが楽しく、芝居として安心してみていられる。

小倉さん、山口さんの自然体な演技はよかったのだが、ラサールさんの演技だけが、シーンごとに人物像がばらばらで見ていてちょっと「???」な部分が多かった。

劇団 ラサール石井プロデュース
題名 なかよし
公演期間 2005/01/20~2005/01/31
水谷龍二 演出 田村孝祐
出演 ラサール石井、小倉久寛、山口良一
劇場 THEATER/TOPS(新宿)
観劇日 2005年1月29日(マチネ)

【ストーリー】

高校時代にバンドを組んでいた3人がいまはばらばらになり、サイドギターだった男は、町を離れて30年ぶりくらいに帰ってきた。
昔の仲間が継いだラーメン屋で電気屋をついだ仲間とようやく出会い、昔のことや今のことを語る。

【感想】

気楽に肩の力を抜いてみることが出来て、それでいて幸せな気分になれる舞台

これってものすごい褒め言葉だなぁと思いつつも、こういう言葉がこの舞台については最初に出てくる。

ただし、どこが良かったのといわれるととっても悩ましい。三人のキャラにぴたっとあった脚本や、三人の独特の雰囲気が微妙にかみ合ってかもしだされる雰囲気というのが良いのかもしれない。
脚本が3人にぴったりなのは当たり前で、カーテンコールのラサールさんの説明によれば、大雑把な設定を3人で決め、後は水谷さんに丸投げしたということでしたが

特に、小倉さんと山口さんの掛け合いは絶品。妙な間と雰囲気があって見ていて笑うのではなく、微笑んでしまう。

今回、実は見ていて一番きつかったのは、ラサールさんでした。演技がどうこうというよりも、キャラクタの設定がよくわかんなくて、悪人だったり、大人だったり、子供だったりという部分が見え隠れするのがいまいちヒトリの人間の心情の流れとしてみることができなかったような気がする。

なんか、難しいことばかりではなく、例えば、泣きの演技も必要以上にうそっぽかったり、おおげさだったりという所があって、キャラクタの設定で苦しんだんじゃないかとかんぐってしまいました。

とはいえ、なかなか見れない組み合わせであり、是非またやってほしいという思いも強い。

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